さいふうさいブログ

けんちくのこと、日々のこと、いろんなこと。長野県の建築設計事務所 栖風采プランニングのブログです。

令和最初の工事~16年前のエナーテック・ウェルエコの撤去~

2019年05月22日 | 現場23~長野市S宅 熱源機交換工事

小満の候

庭先ではアヤメが咲き

燕達が飛び交い、

新緑が美しい季節になりました

  

我が家の白いアヤメ。

  

白いアヤメの中に、一株だけ、こんなツートーンなアヤメ発見!

自然交配???

珍しい~

  

庭先のジャーマンアイリスは主屋の五月飾りに生けました

 

空を見上げれば、燕達が大忙しで飛び回ってます 

燕の飛び交うスピードが速すぎて

シャッターを切るタイミングが難しい

 

 

さて、

元号が平成から令和になり20日程が過ぎ、書類に令和1年或いはR1と書く機会がちらほら

R1・・・

思わずヨーグルトのR1が頭をよぎったりして

まだ新元号に慣れませんです

 

そんな令和になり、ゴールデンウィークが終わってホッとしている間もなく、

今から凡そ16年前に関わったS宅設備の老朽化に伴う工事を

令和元年最初の仕事としてやることになりました。

  

S宅の老朽化した設備というのは、

知る人ぞ知る、エナーテック社(2015年に倒産)のウェルエコ(電気温水蓄熱器)です。

2010年12月のエナーテック・ウェルエコのカタログ

  

ウェルエコ(電気温水蓄熱器)のタンクの溶接部分からの漏水が今年の3月頃に発覚。

 

通電制御型夜間蓄熱式機器割引を最大限に利用するために出来たようなこのタンク

容量がとにかく大きく、S宅では2700ℓタイプのタンクを入れてありました。

*中部電力においては、2015年(平成27年)3月31日をもって、通電制御型夜間蓄熱式機器割引(マイコン型蓄熱機器割引・5時間通電機器割引)の新規加入の受付けを終了しています。

 

2003年12月当時

 

 

このウェルエコのタンク、、、

いわば原子力発電の恩恵を最大限利用しようというものだっただけに

通電制御型夜間蓄熱式機器割引がヤバいくらい適用されたため

お客様にとっては割引制度が続く限りは使い続けたい代物だったと思いますが、

タンクの溶接部分の漏水となれば、流石に補修してもまたいずれ、、、となるのが予想されましたので

惜しまれながら今回、撤去することに。

給湯と床暖房の熱源機を、ウェルエコ(電気温水蓄熱器)からヒートポンプ式熱源機に総入替えすることになりました。

方針が決まれば、3月頃からタンクから漏水し続けているので、とにかく急いで工事をしないといけません

 

そうは言いましても、設備屋さんにちょっと熱源機交換をお願い!というレベルではない。。。

タンクの水抜きだけで3~4時間掛るというからさぁ大変。。。(←なのでうちの旦那さんは朝6時頃から現場で水抜き

しかも、2700ℓ貯められる大きな鉄のタンク(2130×2122×860 697㎏)

それを撤去処分するにも容易じゃない。

  

更に新しく交換する熱源機も、S宅は2世帯住宅なので給湯用機器2台と床暖房用機器2台必要。。。

また、工事するためには給湯と暖房、電気などを一旦止めないといけませんから、短期間で一気に交換しないといけない。

そうでいながら、タンク撤去工事、電気工事、設備工事、床暖房工事、4業種が絡む

総合的な建築工事としてやらなければならない工事で、

各業種の皆さんが同日に施工出来る日程を調整しないといけなく、

(特に電気工事店さんがめっちゃお忙しい

5月GW明け早々に何とか工事をする段取りがついた次第でした

 

そんな令和最初の工事をやることになったS宅

実は16年前に、建築士ではない人が企画した間取りを、栖風采で法規チェックして確認申請を提出し、現場監理を請け負った案件でした。
(今はこういう仕事は請けておりません)

  
なので、私は図面と書類上だけで、お施主さんとは面識はありません。

でもうちの旦那さんは現場監理を行いましたからお施主さんと面識はあります

  

うちの旦那さんが現場監理しながら、建築士ではないコーディネーターだか何だか訳の分からないお施主さんの知人(企画屋)と、工務店とやりとりして家が建ったのですが・・・

16年後の今となっては、

そのコーディネートの人の所在は不明、

工務店も倒産してありません。。。

 

新築してたった16年しか経ってないのに、こんな状況

  

S宅に関わった主な人達が殆ど連絡がつかなくなっている中で、

辛うじて私共は生きていた、みたいな感じ

うちの旦那さんの携帯電話なんて、20年以上も前からずーっと同じ番号!

昔の電話番号をご存知の方なら、今でもそのまま連絡が取れる状況

私達が引退するまでの間は、何とかこのまま、連絡のつく状態でいたいものですね

 

 

 
コメント
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