2019年から3期に分けてやっていた土蔵保存修理工事(海野宿 ご近所案件)ですが
2021年3月でようやく完了致しました
(これは栖風采の仕事ではなく、うちの旦那さんの仕事です)
2021.3.4 保存修理完了
修理前
この土蔵保存修理工事ですが、平成30年度には屋根工事、令和元年度工事は板金工事、
そして令和2年度工事は左官工事でした。
左官工事はいつもお願いしていた左官屋さんを予定していたのですが、
親方はもう70歳代。
数年前から辞める辞めるとは仰っていて、まだ廃業はされていませんけども
東信地域は遠くて大変だから、という事で、昨年から私達の東信地域の現場には来られなくなりました
残念でしたけれども、こればかりは仕方ありません。
そこで急遽、別の左官屋さんを探す事になりまして、
昔むかし、うちの旦那さんと同じ釜の飯を食った同朋(と言っていいのかしら)の左官屋さんに転身した方(斎藤さん)にお願いすることになりました
斎藤さんは京都で修業された数寄屋左官さんです
2021.2.8 土壁 下地補修
真冬、極寒の時期である2月に信州で左官工事なんて
ハッキリ言って無謀です。
湿式はやってはいけない時期です。
なので本当はもっと早くに工事をやるように旦那が段取りしなければならなかったのですが
予定していたいつもの左官屋さんの事情と、私の物件の工事が長引いてた関係で
止むをえなくこの時期になってしまったようです。
(しかもこの工事は補助金工事のため、絶対に年度内に工事を終わらせないといけない!)
2021.2.18 斎藤左官さんです☆
この日の東御市の平均気温は-5.5℃。
最高気温が-0.5℃。
最低気温が-8.2℃
こんな終日マイナスな日に左官工事なんて絶対あり得ません。凍ってしまいます。
なのに、工事やってる!
実は、現場監督なうちの旦那は完璧な外部養生を試みました。
足場シートをタテ↕・ヨコ↔・タテ↕と3重にして、
隙間なく、外気が入らないよう建物をすっぽり包んでしまったのです。
ひょぇ~
このシート3重養生が大変だったみたいです
2月の半分くらいは旦那とスタッフの手が殆どこの養生に取られてしまってた模様・・・
そして、このシートの中で送風機を回しながら夜通し暖房をしていました。
(夜のストーブ管理がこれまた大変で)
いやもう、凄すぎます。
左官屋さんもビックリ!
冬でも左官出来ちゃうね! なんて仰ってたようですが(笑)
いやいや、もう、こんな無謀な工程は現場監督、止めましょう。です
さて、零下が続く中、シート内では暖房を焚きながらここまで皆さんが頑張りまして
無事に工事完了いたしました
すばらしい~
(いや、褒められたことではないですね。本当は)
綺麗になりましたですね
無事、漆喰が凍らず仕上がって本当に良かったです。
皆さん、本当にお疲れ様でした