京恋し

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京都―珠玉織姫(たまおりひめ)

2013-06-13 22:40:23 | 京都
……洛北紫野大徳寺畔、名菓匠あり。名づけて松屋籐兵衛といふ。…

        
        創業200年を越す老舗、味噌松風で有名な松屋籐兵衛。
        五代将軍綱吉公の生母桂昌院が西陣の生まれで、西陣の繁栄を祈り、大徳寺隣りの
        今宮神社境内に織姫神社を建てた。
        松屋の主人が桂昌院尼を偲び、名菓「織姫」を作ったという。

        
        注文しておかなければ買えません。特に七夕の頃の時期には。

        
        包装紙を開くと…

        
        箱の蓋を開けると、小さな陶皿が。これは糸巻きの形を模したものだそうです。

        
        箱の上掛け紙に糸巻きの絵が描かれています。そして和歌も一首。
         足玉も手玉もゆらに織るはたを 君が御衣(みけし)に縫ひあへむかも
         (足につけた玉飾りも手に巻いた玉も、ゆらゆら揺らして必死に織ったこの布を
         あの方に会うまでに着物に仕立られるかしら)
        という、万葉集の七夕の歌です。

        包装紙を開いたら、大好きな万葉集の歌が出てきたので、わ、うれしい!
        足玉って、現代のアンクレット、万葉乙女はおしゃれですねえ。

        以前、珠玉織姫を買った時は、家庭用の袋入りだったので、この箱の様子が
        わかりませんでした。

        
        外箱を開けると木箱が。

        
        ジャ~ン 珠玉織姫登場!
        白蜜と寒梅粉を丸めた5色の玉は西陣織物の糸玉をあらわしているのだそうです。
        赤は梅、黄色は生姜、白はごま、青は柚子、茶はニッキの味です。
        
              
              固からず、柔らかからず、それぞれの味を楽しみながら
              大事に食べています。見ているだけでも美しい。

              箱入りは七夕の頃限定らしいけれど、袋入りは通年あるそうです。