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サッカー日誌 / 2015年05月23日


サッカー協会の中期計画(上)


強化と普及の三つの約束
(5月14日、JFA理事会)

★公約の公表を評価
 日本サッカー協会が「JFA中期計画2015-2022」を策定して、理事会で承認されたうえで発表した。
 上質紙にカラーで印刷した48ページのきれいな冊子にまとめられている。
 協会のホームページ上でも公開されている。
 「きれいごとだけだ。具体的にどう実行するのか?」という批判もあるだろう。
 しかし「きれいごと」であっても、理想あるいは目標を掲げるのはいい。すぐには実現できない「きれいごと」だからこそ「理想」であり「目標」である。
 スポーツ団体が具体的な目標を掲げる例は少ない。
 目標を公約すると、実現できなかった場合に、厳しく追及されるおそれがあるからである。
 サッカー協会が「紙上プラン」であるにせよ、今後8年の仕事の「公約」を公表したことを評価したい。

★過去の「10年計画」の総括
 日本サッカー協会(JFA)が、長期の計画を公表したのは2005年1月の「JFA2005年宣言」が始まりである。
 今回の「中期計画」は「JFA2005年宣言」からの10年を総括したうえで、今後の8年間の方針を示したものである。
 10年前の目標は三つあった。
 第一は「サッカー・ファミリー」を500万人にすることだった。これについては、2015年の登録が526万人になり「達成された」というのが、JFAの自己評価である。
 この数字の出し方には問題があるようだが、サッカーをしている人の数も、サポートしている人の数も、大きく伸びているのは疑いのないところだろう。
 もう一つの目標は、日本サッカー協会が「世界のトップ10の組織になる」というものだった これも、人材、施設、財政基盤などの点で「達成された」という「自己評価」である。

★代表チームの成績
 三つの目標のうちで、達成できなかったのは「日本代表チームが、世界のトップ10に入る」ことだった。
 この時点での日本代表チームのFIFAランキングは50位で、目標とは大きく、かけ離れている。
 これは、やむをえないことではある。
 国内のサッカー人口や組織は、日本国内での努力で数値を上げることができる。
 しかし、代表チームの成績は、相手のあることである。
 日本が強化に力を入れても、ほかの国もレベルアップの努力をするから、順位を上げるのは容易ではない。
 ここで重要なのは、FIFAランキングの数字ではない。
 日本代表チームのレベルアップの実質的な内容である。
 これを数字で示すのは難しい。
 しかし、ぼくの見るところでは、日本代表チームは、この10年間に、大きく良くなって来ていると思う。


「JFA中期計画」冊子の中扉。


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