岩手沿岸北部で残されていた空白区間、普代村~田野畑村~岩泉町区間に行ってきました。
この区間もまだみちのく潮風トレイルのルート設定はされていないものの、北山崎、鵜の巣と三陸海岸を代表する断崖絶壁を望める素晴らしい景勝ルート。
そして、この区間を走破すれば洋野町の角の浜駅から大船渡市の綾里駅までおよそ440kmがつながることになる。
寒風吹きすさぶ中、楽しみながら走ってきました。
早朝、本州で一番寒いと言われる藪川地区を通過して岩泉小本駅に到着。
ここから三鉄に乗って普代駅へ。
ここから走り始めます。
ちょっと見えにくいけど、現在の気温-6℃。
マジで寒い。
普代水門を通過。
震災時はあの高さまで津波が来たとか。
ちょっと信じられない。。
普代水門を抜けると普代浜。
ここはかつて海水浴場だったが、津波で設備が全て流されてしまった。
今はただただ静かできれいな海という印象。
普代漁港を通過し、
黒崎漁港到着。
地図ではここから陸中海岸自然歩道が始まっているけど、津波により遊歩道が破壊されてしまい、もちろん案内標識もない。
漁港の先から遊歩道に入る。
津波の跡が痛々しいが、海に張り出した遊歩道は迫力満点。
弁天漁港に着くと津波の被害を免れた標識が出てきた。
ここから急な登りを登って
国民宿舎くろさき荘。
くろさき荘の先には北緯40度のシンボルが設置されている。
なんかかわいい。
黒崎展望台からの眺め。
太平洋は何度見ても素晴らしい。
ここから北山崎までは北山崎自然歩道の10.1km。
一気に行きます。
くろさき荘から北山崎までのトレイルは、落ち葉が敷き詰められたふかふかトレイル。
アップダウンも適度でかなり走りやすい。
冬なので木の葉が落ちた木々の間から海も見えて爽快。
普代村が終わり田野畑村に入村。
林道に合流してあと0.8km。
北山崎に到着。
くろさき荘から北山崎まで約1時間15分のトレイルだった。
ここで陸中海岸自然歩道の中間地点くらい。
北山崎にはビジターセンターなどが整備されていて休憩もできる。
展望台でちょっと休憩。
ここからの北山崎はまさに絶景!
北山崎は観光案内版の説明によると、
「公益財団法人日本交通公社の全国観光資源評価の「自然資源・海岸の部」で最高ランクの特A級に格付けされた景勝地です。」
なんだとか。
特Aって言われると何だかものすごいんじゃない!?、と思ってしまうけど、実際すごいです。
かなりの迫力で断崖絶壁が迫ってくる。
そしてこの断崖絶壁の下まで遊歩道が続いているのだ。
実際自然歩道もこの下を通るルートになっているので早速階段を下っていく。
500段近い階段を下っていくと、断崖絶壁を見上げる地点に到着。
ここから見る絶壁もすごい迫力。
写真では伝えきれないのが残念。
一人でいると恐怖さえ覚える自然の造形。
素晴らしい景色を堪能した。
一旦海まで下りたということは今度は登りがあるということ。
北山崎の駐車場へと続く分岐から北山浜へと向かうルートに入る。
ここからの登りはまさにスリリング。
北山崎の展望台からの下りよりも急でしかも階段の段差が広い。
振り返るのも怖いので一気に登る。
ここの登りは本当に怖かった。
このルートを下りで使うとなると、一歩でも踏み外すと下まで転げ落ちることになるので命の保証はできません(冗談ではなく)。
登りきると対岸に先ほどの展望台が見える。
すごいV字谷だった。
そして再び緩やかなトレイルを走り北山浜へ。
一旦道路に出て、
北山浜に到着。
ここから先、標識は海岸線に行くようになってるけど遠見にはルートがなくなってる。
あれれ、と思い岩を登るとトンネルが現れた。
これは隧道と呼ばれる手彫りのトンネルらしい。
なんか冒険心をくすぐるワクワクするルートだ。
この岩から降りるハシゴもなかなかアスレチック的でスリリング。
ではさっそく中に入ります。
中は真っ暗でヘッテンが必要。
一応このためにヘッテンを持ってきたので助かった。
隧道を抜けると
もう一つの隧道。
ここも真っ暗。
ここを抜けると
机浜に到着。
なかなか楽しい体験だった。
しかし、よくあんな穴掘ったなぁと感心してしまう。
机浜から尾根を一つ越えると机浜番屋群が見えてきた。
ここにはかつての番屋と呼ばれる漁師小屋を復元した建物が並んでいる。
建物の一角にはNPO法人体験村・たのはたネットワークの事務局もありちょっと寄り道。
事務局の方にいろいろと説明していただきこれから向かう鵜の巣の断崖を通るマップもいただいた。
震災当時の話では、これから向かうルートには集落があったが現在は更地になってしまった模様などを、写真を見せながら話していただいた。
田野畑村は被害が少なかったことから、あまり被害の状況や復興の状況を報道されることは少ないけど、それでもその当時の状況を見ると言葉では言い表せないものがある。
そんな状況をこの目で見つつこの先走りたい。
ちなみに、ここの事務所にはなすびさんも立ち寄っていてサインが飾られていた。
それともう一つ、この番屋群からトレイルの入り口にはこんな標識が。
みちのく潮風トレイル田野畑村区間の開通も近いかもしれない。
番屋群からすぐ先のトンネルの横から弁天崎へと向かうトレイルが始まる。
弁天崎の手前の灯台に立ち寄る。
絶景なり。
弁天崎の駐車場にはトレイルの看板が。
自然歩道の最終到達地、明戸キャンプ場まではもうすぐ。
ここからは鵜の巣の自然歩道まではひたすらロード。
被害の大きかった羅賀荘が見えてきた。
この辺りから雪が降り始め、次第に横殴りの風雪に。
さっきまで天気が良かったのに変わるのが早い。
明戸キャンプ場に到着と思いきや、防潮堤の建設でキャンプ場はなくなっていた。
先ほど見せていただいた写真では、この辺りにもかなり家があったみたいだけど、更地になってしまっていた。
羅賀荘を通過。
ここの温泉はオーシャンビューでなかなか良いので近くに来た際にはぜひ利用したい。
羅賀荘から田野畑駅まではすぐ。
「カンパネルラ田野畑駅」に到着。
ネーミングも素敵だけど駅舎もステキ。
ちなみに、カンパネルラは宮沢賢治の童話、銀河鉄道の夜に出てくる登場人物。
中で休憩させていただくと、売店の年配の女性に声をかけられた。
6月に北山崎の白椛しゃくなげ荘に泊まってその時の料理がおいしかった話をすると、そこの主人と遠い親戚なんだとか。
田野畑村の素晴らしさを勝手に熱く語る私の話を笑顔で聞いてくださった。
お付き合いいただきありがとうございました。
休憩している間に雪も小ぶりになり、次の島越駅に着くころには晴れてきた。
今日は変わりやすい天候。
島越駅は津波で全壊して新しく建て直された駅舎。
駅の愛称は「カルボナード島越駅」。
カルボナードはこれまた宮沢賢治のグスコーブドリの伝記に出てくるカルボナード火山島に由来している。
島越駅を後にして鵜の巣の断崖自然歩道を目指す。
駅からすぐの島越漁港には、北山崎の断崖クルーズ船の乗り場がある。
クルーズ船乗り場は冬場は運行していないので閑散としている。
6月に来た時は天候不良で乗れなかったのでいつかまた来てみたい。
ここを過ぎるといよいよ今日の核心、鵜の巣の断崖を通る遊歩道だ。
事前に調べたところによると、ルートは海沿いを通るのと地震による地盤沈下で潮位の影響を受けやすいんだとか。
特に満潮時は通過不能ということなので、事前に満潮と干潮の時間を調べてきた。
当日の満潮時刻は10時頃、干潮時刻は16時頃。
現在の時刻12時半、ちょっと微妙。
果たして無事に通過できるのか。。
スタート地点から見る鵜の巣の断崖。
スタート地点の白池海岸にはもちろん道票などない。
海岸をスタートしてさっそく道を阻まれる。
やはりこの時刻だと厳しいか。
先が見えないので徒渉したところで次がどうなっているかわからない。
ただ、もともとルートになっていたのだから行けるだろう、ということで思い切って行くことにした。
完全に水没しているわけではなく、ところどころ岩が出ているので飛び石伝いに行けば何とかなるのだが、波がくれば水を被るのは確実でなおかつ岩はヌメッているので飛び石は無理。
ここは潔く諦めて浸水覚悟でそのまま進むことにした。
今来た道を振り返る。
これから向かう道、というか道などない。
2回ほど水没地点を越えると、ようやくこの自然歩道のハイライト、隧道が見えてきた。
は~、助かった。
ちなみに、このルートには隧道が5つもあるとか。
まず一つ目のにわか磯隧道。
道標は津波により破壊。
穴を抜けたところ、
すぐに二つ目のにごり隧道。
三つ目のみひき場隧道。
出口はなんと中が自然の洞窟になっていて太平洋が。
すごい自然の造形美。
こんな体験なかなかできない。
中の洞窟から連続して四つ目のながおり隧道。
そして最後の真木沢隧道。
ここを抜けると真木沢海岸に到達。
海岸沿いのルートはこれで終わり。
真木沢海岸からは鵜の巣の展望台へと続く登りを登って行く。
今日最後の急登を登ると展望台駐車場に到着。
自然歩道はここで終了。
ここから遊歩道を少し行くと展望台。
展望台からの鵜の巣の断崖の景観。
これまた、かなりの迫力だ。
それよりも、あの断崖の下を歩いてきたのかと思うとちょっと恐ろしい。。
鵜の巣の断崖と逆側の景観。
こちらも名称はないけど結構な断崖になっている。
北山崎の断崖と鵜の巣の断崖は、三陸の王者と呼ばれているとおり、まさに王者の絶景だった。
ここから岩泉町まではあとはロードを残すのみ。
本当は、岩泉町に入った後、御殿先自然休養林を経由して、現在整備中のトレイルを探しながら岩泉小本駅を目指す予定だったけど、靴からスパッツの膝にかけてずぶぬれ。
なおかつ現在の気温0℃とすでに戦意喪失。
トレイルで道に迷うのも嫌なのでそのまま国道を経由して帰ることにした。
駐車場から国道に合流し、岩泉町に入る。
田野畑村区間は1日で終わってしまったけど、とっても内容の濃いルートだった。
岩泉町に入って国道を4kmほど走り街中に下りてきた。
ようやく岩泉小本駅に到着。
約44kmの道のりでした。
それにしても、鵜の巣の断崖を通る遊歩道は超アクティブなルートだった。
おそらくこの遊歩道がみちのく潮風トレイルのルートになることはないと思うけど、夏場の暑い日であれば楽しく歩けるはず。
ぜひ体験して欲しいルートの一つです。
この田野畑村区間の走破により、いよいよ大船渡市南部区間と陸前高田市区間のみを残すところとなりました。
2月は予定があって行けないので、3月上旬に一気に最後まで走って、岩手県の沿岸を全て走り切りたいと思います。
この区間もまだみちのく潮風トレイルのルート設定はされていないものの、北山崎、鵜の巣と三陸海岸を代表する断崖絶壁を望める素晴らしい景勝ルート。
そして、この区間を走破すれば洋野町の角の浜駅から大船渡市の綾里駅までおよそ440kmがつながることになる。
寒風吹きすさぶ中、楽しみながら走ってきました。
早朝、本州で一番寒いと言われる藪川地区を通過して岩泉小本駅に到着。
ここから三鉄に乗って普代駅へ。
ここから走り始めます。
ちょっと見えにくいけど、現在の気温-6℃。
マジで寒い。
普代水門を通過。
震災時はあの高さまで津波が来たとか。
ちょっと信じられない。。
普代水門を抜けると普代浜。
ここはかつて海水浴場だったが、津波で設備が全て流されてしまった。
今はただただ静かできれいな海という印象。
普代漁港を通過し、
黒崎漁港到着。
地図ではここから陸中海岸自然歩道が始まっているけど、津波により遊歩道が破壊されてしまい、もちろん案内標識もない。
漁港の先から遊歩道に入る。
津波の跡が痛々しいが、海に張り出した遊歩道は迫力満点。
弁天漁港に着くと津波の被害を免れた標識が出てきた。
ここから急な登りを登って
国民宿舎くろさき荘。
くろさき荘の先には北緯40度のシンボルが設置されている。
なんかかわいい。
黒崎展望台からの眺め。
太平洋は何度見ても素晴らしい。
ここから北山崎までは北山崎自然歩道の10.1km。
一気に行きます。
くろさき荘から北山崎までのトレイルは、落ち葉が敷き詰められたふかふかトレイル。
アップダウンも適度でかなり走りやすい。
冬なので木の葉が落ちた木々の間から海も見えて爽快。
普代村が終わり田野畑村に入村。
林道に合流してあと0.8km。
北山崎に到着。
くろさき荘から北山崎まで約1時間15分のトレイルだった。
ここで陸中海岸自然歩道の中間地点くらい。
北山崎にはビジターセンターなどが整備されていて休憩もできる。
展望台でちょっと休憩。
ここからの北山崎はまさに絶景!
北山崎は観光案内版の説明によると、
「公益財団法人日本交通公社の全国観光資源評価の「自然資源・海岸の部」で最高ランクの特A級に格付けされた景勝地です。」
なんだとか。
特Aって言われると何だかものすごいんじゃない!?、と思ってしまうけど、実際すごいです。
かなりの迫力で断崖絶壁が迫ってくる。
そしてこの断崖絶壁の下まで遊歩道が続いているのだ。
実際自然歩道もこの下を通るルートになっているので早速階段を下っていく。
500段近い階段を下っていくと、断崖絶壁を見上げる地点に到着。
ここから見る絶壁もすごい迫力。
写真では伝えきれないのが残念。
一人でいると恐怖さえ覚える自然の造形。
素晴らしい景色を堪能した。
一旦海まで下りたということは今度は登りがあるということ。
北山崎の駐車場へと続く分岐から北山浜へと向かうルートに入る。
ここからの登りはまさにスリリング。
北山崎の展望台からの下りよりも急でしかも階段の段差が広い。
振り返るのも怖いので一気に登る。
ここの登りは本当に怖かった。
このルートを下りで使うとなると、一歩でも踏み外すと下まで転げ落ちることになるので命の保証はできません(冗談ではなく)。
登りきると対岸に先ほどの展望台が見える。
すごいV字谷だった。
そして再び緩やかなトレイルを走り北山浜へ。
一旦道路に出て、
北山浜に到着。
ここから先、標識は海岸線に行くようになってるけど遠見にはルートがなくなってる。
あれれ、と思い岩を登るとトンネルが現れた。
これは隧道と呼ばれる手彫りのトンネルらしい。
なんか冒険心をくすぐるワクワクするルートだ。
この岩から降りるハシゴもなかなかアスレチック的でスリリング。
ではさっそく中に入ります。
中は真っ暗でヘッテンが必要。
一応このためにヘッテンを持ってきたので助かった。
隧道を抜けると
もう一つの隧道。
ここも真っ暗。
ここを抜けると
机浜に到着。
なかなか楽しい体験だった。
しかし、よくあんな穴掘ったなぁと感心してしまう。
机浜から尾根を一つ越えると机浜番屋群が見えてきた。
ここにはかつての番屋と呼ばれる漁師小屋を復元した建物が並んでいる。
建物の一角にはNPO法人体験村・たのはたネットワークの事務局もありちょっと寄り道。
事務局の方にいろいろと説明していただきこれから向かう鵜の巣の断崖を通るマップもいただいた。
震災当時の話では、これから向かうルートには集落があったが現在は更地になってしまった模様などを、写真を見せながら話していただいた。
田野畑村は被害が少なかったことから、あまり被害の状況や復興の状況を報道されることは少ないけど、それでもその当時の状況を見ると言葉では言い表せないものがある。
そんな状況をこの目で見つつこの先走りたい。
ちなみに、ここの事務所にはなすびさんも立ち寄っていてサインが飾られていた。
それともう一つ、この番屋群からトレイルの入り口にはこんな標識が。
みちのく潮風トレイル田野畑村区間の開通も近いかもしれない。
番屋群からすぐ先のトンネルの横から弁天崎へと向かうトレイルが始まる。
弁天崎の手前の灯台に立ち寄る。
絶景なり。
弁天崎の駐車場にはトレイルの看板が。
自然歩道の最終到達地、明戸キャンプ場まではもうすぐ。
ここからは鵜の巣の自然歩道まではひたすらロード。
被害の大きかった羅賀荘が見えてきた。
この辺りから雪が降り始め、次第に横殴りの風雪に。
さっきまで天気が良かったのに変わるのが早い。
明戸キャンプ場に到着と思いきや、防潮堤の建設でキャンプ場はなくなっていた。
先ほど見せていただいた写真では、この辺りにもかなり家があったみたいだけど、更地になってしまっていた。
羅賀荘を通過。
ここの温泉はオーシャンビューでなかなか良いので近くに来た際にはぜひ利用したい。
羅賀荘から田野畑駅まではすぐ。
「カンパネルラ田野畑駅」に到着。
ネーミングも素敵だけど駅舎もステキ。
ちなみに、カンパネルラは宮沢賢治の童話、銀河鉄道の夜に出てくる登場人物。
中で休憩させていただくと、売店の年配の女性に声をかけられた。
6月に北山崎の白椛しゃくなげ荘に泊まってその時の料理がおいしかった話をすると、そこの主人と遠い親戚なんだとか。
田野畑村の素晴らしさを勝手に熱く語る私の話を笑顔で聞いてくださった。
お付き合いいただきありがとうございました。
休憩している間に雪も小ぶりになり、次の島越駅に着くころには晴れてきた。
今日は変わりやすい天候。
島越駅は津波で全壊して新しく建て直された駅舎。
駅の愛称は「カルボナード島越駅」。
カルボナードはこれまた宮沢賢治のグスコーブドリの伝記に出てくるカルボナード火山島に由来している。
島越駅を後にして鵜の巣の断崖自然歩道を目指す。
駅からすぐの島越漁港には、北山崎の断崖クルーズ船の乗り場がある。
クルーズ船乗り場は冬場は運行していないので閑散としている。
6月に来た時は天候不良で乗れなかったのでいつかまた来てみたい。
ここを過ぎるといよいよ今日の核心、鵜の巣の断崖を通る遊歩道だ。
事前に調べたところによると、ルートは海沿いを通るのと地震による地盤沈下で潮位の影響を受けやすいんだとか。
特に満潮時は通過不能ということなので、事前に満潮と干潮の時間を調べてきた。
当日の満潮時刻は10時頃、干潮時刻は16時頃。
現在の時刻12時半、ちょっと微妙。
果たして無事に通過できるのか。。
スタート地点から見る鵜の巣の断崖。
スタート地点の白池海岸にはもちろん道票などない。
海岸をスタートしてさっそく道を阻まれる。
やはりこの時刻だと厳しいか。
先が見えないので徒渉したところで次がどうなっているかわからない。
ただ、もともとルートになっていたのだから行けるだろう、ということで思い切って行くことにした。
完全に水没しているわけではなく、ところどころ岩が出ているので飛び石伝いに行けば何とかなるのだが、波がくれば水を被るのは確実でなおかつ岩はヌメッているので飛び石は無理。
ここは潔く諦めて浸水覚悟でそのまま進むことにした。
今来た道を振り返る。
これから向かう道、というか道などない。
2回ほど水没地点を越えると、ようやくこの自然歩道のハイライト、隧道が見えてきた。
は~、助かった。
ちなみに、このルートには隧道が5つもあるとか。
まず一つ目のにわか磯隧道。
道標は津波により破壊。
穴を抜けたところ、
すぐに二つ目のにごり隧道。
三つ目のみひき場隧道。
出口はなんと中が自然の洞窟になっていて太平洋が。
すごい自然の造形美。
こんな体験なかなかできない。
中の洞窟から連続して四つ目のながおり隧道。
そして最後の真木沢隧道。
ここを抜けると真木沢海岸に到達。
海岸沿いのルートはこれで終わり。
真木沢海岸からは鵜の巣の展望台へと続く登りを登って行く。
今日最後の急登を登ると展望台駐車場に到着。
自然歩道はここで終了。
ここから遊歩道を少し行くと展望台。
展望台からの鵜の巣の断崖の景観。
これまた、かなりの迫力だ。
それよりも、あの断崖の下を歩いてきたのかと思うとちょっと恐ろしい。。
鵜の巣の断崖と逆側の景観。
こちらも名称はないけど結構な断崖になっている。
北山崎の断崖と鵜の巣の断崖は、三陸の王者と呼ばれているとおり、まさに王者の絶景だった。
ここから岩泉町まではあとはロードを残すのみ。
本当は、岩泉町に入った後、御殿先自然休養林を経由して、現在整備中のトレイルを探しながら岩泉小本駅を目指す予定だったけど、靴からスパッツの膝にかけてずぶぬれ。
なおかつ現在の気温0℃とすでに戦意喪失。
トレイルで道に迷うのも嫌なのでそのまま国道を経由して帰ることにした。
駐車場から国道に合流し、岩泉町に入る。
田野畑村区間は1日で終わってしまったけど、とっても内容の濃いルートだった。
岩泉町に入って国道を4kmほど走り街中に下りてきた。
ようやく岩泉小本駅に到着。
約44kmの道のりでした。
それにしても、鵜の巣の断崖を通る遊歩道は超アクティブなルートだった。
おそらくこの遊歩道がみちのく潮風トレイルのルートになることはないと思うけど、夏場の暑い日であれば楽しく歩けるはず。
ぜひ体験して欲しいルートの一つです。
この田野畑村区間の走破により、いよいよ大船渡市南部区間と陸前高田市区間のみを残すところとなりました。
2月は予定があって行けないので、3月上旬に一気に最後まで走って、岩手県の沿岸を全て走り切りたいと思います。