ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




日完工芸。港区三田1-10。2011(平成23)年9月14日

古川(上流は渋谷川で、天現寺橋で笄(こうがい)川を合流するところから下流)は一の橋で直角に東へ曲がる。その内側は戦災に遭わなかった地域である。写真の通りは一の橋交差点-赤羽橋南交差点の大通りから南に入る横丁だが江戸期からある古い道路だ。写真はその西側で、今でも関東大震災後に建ったと思われる民家や長屋が残っている。東側は再開発で高層マンションに替わったが、それ以前にはやはり古い家が残っていたと思われる。
日完工芸の建物は切り妻屋根なので、木造で表面をモルタルで洋風に仕上げた事務所だろう。日完工芸は昭和38年の創業ということだが、昭和44年の地図では、この建物は「東京計量工業KK工事部」。
古い航空写真を見ると、1枚目写真右のチャイナクイック、その右は住宅だが、そこに四軒長屋があったようで、その奥にもやはり四軒長屋が並んでいたようである。今でもその一部が残っている。また、日完工芸の裏には同じ間取りと思われる一戸建ての貸家が4棟並んでいたようだが、それらは全て建て替わっている。
1枚目の写真の左手に、瓦屋根の古い民家や讃岐会館の古い門が見えているのだが、そちらに気をとられて、日完工芸横の路地を見てくるのを忘れた。

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