ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




東神商事。中央区日本橋蛎殻町1-13。『SFマガジン1964年10月号』より

『SFマガジン1964年10月号 通算61号』の裏表紙の裏に載った広告。1964年というと東京オリンピックがあった年だ。雑誌の性格上、商品取引の広告などが載ることなどまずないのだが、どういうわけで掲載されたものか? 早川書房以外の広告は、表紙裏にミノルタカメラの一眼レフ「ミノルタSR-1」と、東神商事の上に、中滝製薬の「複合ワカ末糖衣錠」(モデルが日活の西尾三枝子)。この二つはたぶん広告の常連。当誌にはスタニスラム・レムの「ソラリスの陽のもとに」の連載が始まっている。
広告にある住所はかつてあった東京穀物商品取引所新東京穀物商品取引所(現在は「ザ・パークハウス日本橋蛎殻町レジデンス」(2013年8月築14階建て123戸)というマンション)の裏になる。
1969年の住宅地図に「食糧会館/東京穀物商品取引所」裏の向かいに「東神商事KK」と隣が「日本投資…(読み取れず)」で載っている。建物は関東大震災の後に建てられた看板建築だろう。現在は「第1テイケイビル」という5階建てのビルになっていて、そのビルの竣工が1984年である。写真の右端は「天音」という天ぷら屋で、この店の建物は変わっていない。
「赤いダイヤ」という言葉は戦前から言われていたのかと思っていたが、どうも梶山季之の小説『赤いダイヤ』(1962年刊行)から一般的になったようだ。

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