正文堂書店。千葉県香取市佐原イ503
2004(平成16)年4月22日
『千葉県>千葉県教育委員会>正文堂書店店舗』によると、正文堂(しょうぶんどう)書店は「江戸時代から現在の場所で本の販売・出版を行ってきた店で、享保年間(1716~1736)にはすでに本の販売を行っていた」。建物は「構造は2階建て土蔵造で、屋根は桟瓦葺切妻造。大黒柱はケヤキ材、2階の窓は開き戸、さらに横引きの土戸に板戸と、三重にも防火設備を施した土蔵造の店舗で、重厚な雰囲気をもつ建物である。建築年代は、現存する棟札により、明治13年(1880)4月9日に上棟し、大工は高野友三郎、柳沢重蔵であることが分かる。……江戸の町家に用いられた黒塗土蔵造の店蔵の形式をよく伝えており、意匠、技術ともに県内の町家建築の中でも特に優れている」としている。
建物についている「小野川と佐原の町並みを考える会」贈の説明板には、「幕末期創業 本建築は明治時代の書店の形態を残し、本棚には欅材で和紙の本を展示できるサイズになっている。2階は倉庫を客座敷に改造し、3階を物置とした。建築地の地盤は道路より50cm程低い」とあり、ネットなどで得られる以外の情報を公開しているのが好ましい。

正文堂書店。2003(平成15)年7月20日
香取街道の忠敬橋からすぐ近くで、観光の中心部にあり、ひときわ注目度の高い建物である。東日本大震災では瓦が全部落ちてしまうなどの被害を蒙ったが、2013年4月には修復された。正文堂書店で使われている屋根瓦は幅の狭い「丸瓦」で、佐原地区でも珍しいという。
書店の営業を停止したのは2011年の東日本大震災以前のことらしい。
看板代わりの竜の彫刻は、商売とどう関連するのだろうか? 読書すれば竜のように偉大になる、というような中国の故事でもあるのだろうか。雨ざらしになっていたが、今はカバーされた。竜の上の店名の看板は、枠の飾りが失われている。
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