ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




旧宇田川家住宅。千葉県浦安市堀江3-4。2009(平成21)年4月24日

東西線浦安駅のすぐ西を南北に通っているのが千葉県道6号市川浦安線で、そこを南へ行って浦安駅前交差点を突っ切ると「宮前通り」となる。さらに250mほど南で境川を新橋で渡ると西側に清瀧(せいりゅう)神社という大きな神社がある。宮前通りの由来になる神社かと思える。境内に「堀江水準標石」というものがあることを押さえておこう。
清瀧神社の向かい側が「堀江フラワー通り商店街」の西側の入口である。「堀江フラワー通り会」の看板を付けた街灯が並んでいるが、今は住宅街の通りとしか見えない。フラワー通りに入ってすぐ目に付くのが立派な日本建築の商家「旧宇田川家住宅」だ。


旧宇田川家住宅。千葉県浦安市堀江3-4。2009(平成21)年4月24日

旧宇田川家住宅は明治2年(1869)に建てられた店舗と裏の住宅からなる建物。『浦安市>文化施設>旧宇田川家住宅』には「米屋、油屋、雑貨屋、呉服屋などの商家として使われてきました。幕末から明治に至る江戸近郊の町家の形をよく伝えており、商家遺構の少ない関東では特に貴重な建物であることから、昭和57年に市の有形文化財として指定、昭和59年から公開しています」とある。
建築当時の住所は「葛飾県葛飾郡堀江村」。昭和58年に浦安市に寄贈された。店舗部分は見学者用に明治期の呉服屋を再現している。大正3年(1914)には浦安郵便局、昭和21年(1946)年から48年までは診療所として使われこともあったという。

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