ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




吉田町第一名店ビル。神奈川県横浜市中区吉田町4。2009(平成21)年4月5日

ぼくが「防火帯建築」という言葉を知ったのはわりと最近である。戦前築の建物を見て回っていた30年前には、目にはしていてもなんの関心も向かなかった。それが、街路に沿って長い、3・4階建てのビルが横浜の街の景観を特徴づけているらしいと気が付いて、ネットで調べてみると、横浜の戦後の復興に関わる歴史的な建物であった。気が付いた時には、すでに建て直された防火帯建築もかなりの数になったようで、それらを記録できなかったのが残念だ。
吉田町(よしだまち)には「吉田町本通り」に沿って4棟の防火帯建築が連続して並んでいる。伊勢佐木町の方から「吉田町第一名店ビル」「No1吉田ビル」「吉田町第二共同ビル」「吉田町第三共同ビル」。No1吉田ビルと第二共同ビルはくっついているから全部で3棟に見える。
吉田町第一名店ビルは『横浜の防火帯建築と戦後復興』によると、「8人の建築主と神奈川県住宅公社による共同再建型の併存住宅として建てられ昭和32年3月に入居が始まる」とある。また「数年前からバーや飲食店が入居するようになり通りの雰囲気がかわりはじめ、築50年を過ぎた古いコンクリート長屋を活かしたまちづくりが地元町内会・名店街会の若手メンバーを中心に進められている」ということで、写真では下りたシャッターが目立つが、これから変わっていくのかもしれない。




吉田町第二共同ビル。中区吉田町5
上左:2003(平成15)年2月8日
上右・下:2009(平成21)年4月5日








吉田町第三共同ビル。中区吉田町6。左: 2009(平成21)年4月5日、右:2003(平成15)年2月8日

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