ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





鈴木輸送機。中央区月島1-4
2007(平成19)年9月28日

当ブログ前回の居酒屋豊月の並びで、少し北へ行ったところ。1990年頃だったら向かいに松の湯があった。現在、再開発で高層マンションを建設中の所だ。はげかかった灰色の下見板の家は1986年の住宅地図によると鈴木輸送機、その左の民家が清水医院。「鈴木輸送機」だけではなにを作っていたのか分からないが、昭和25年頃の火保図では「鈴木鉄工所」。月島にあった大きい鉄工所の下請け的な作業を引き受けていたのかもしれない。清水医院は戦前の火保図でも同じ。
「桜」という寿司屋の看板が置いてあるが、路地の奥にでもあるのだろうか。この路地はクランク状にまがって清澄通りに抜けられるらしい。
写真右は吉岡精米店。ビルの1階で、別の場所の再開発で移ってきた仮店舗ではないかと思う。ここは以前、「イシイ」という駄菓子屋があったという。路じうら小僧氏の『路じうらダマシイ!月島1丁目再開発と昭和の思い出』に詳しい。氏の達者な漫画で店の様子がよく分かる。ただ、子どもの関心はもっぱら商品に向けられるから建物がどうだったかまでは覚えておられるかどうか。

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