ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 




稲田商店(タバコセンター)。墨田区京島1-7。2010(平成22)年5月6日(2枚とも)

京島1~3丁目は1970年頃までは工場地帯といってよかったようで、中小の工場は今も多数あると思うが、大工場もかなりあったようだ。その工場跡地は再開発されてマンションと商業施設に替わってきている。京島1丁目は旧町名だとほぼ寺島町4丁目にあたる。写真の通りは「曳舟たから通り」という。右奥へいくとすぐ京成押上線の踏切で、そこを渡るとイトーヨーカドー曳舟店だが、写真ではまだ建設中だ。煙突は曳舟湯。今頃、曳舟湯は解体されてしまったと思う。
京島は空襲の被害からほぼ免れた地域で、古い木造の家は戦前からあるとみていい。角の稲田商店は二軒長屋の看板建築。もう1戸は曳舟湯コインランドリー。古い地図を見ると1990年ごろまでは多昌履物店だった。



小橋商店、古本屋

1枚目写真と同じ家並みを逆方向から撮った。写真中央左寄りの店はすでに廃業しているらしく、住宅地図では空白。その隣が古本屋になっている。1985年の住宅地図では「小橋商店」と「白石果実」で、古本屋の方は果物店だったらしい。『 Kai-Wai散策>バラック系の古本屋(2005.06.29)』で、この古本屋を正面から撮った素敵な写真を見ることができる。野菜の段ボール箱に本を入れて置いてあるのは、残されていた箱を利用したのだろう。

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