ぼくの近代建築コレクション
東京の都心と下町を中心に、戦前に建てられた古い建物の写真を投稿していきます。
 





上:平屋の民家、左:長屋
墨田区向島1-15。1984(昭和59)年7月21日

上の庭付き一戸建て、平屋の住宅は、業平駅(とうきょうスカイツリー駅)から三つ目通りに出るまでの、東武伊勢崎線(現在は「東武スカイツリーライン」というらしい)の高架に沿った道路にある民家。写真は高架沿いの道路から横丁に入ったところ。今も、屋根が葺きかえられたりしているが、家も板塀もそのままで残っている。
昭和22年の航空写真を見ると、この辺りは三つ目通りから水戸街道に入って150m位先まで、その大通りの両側が空襲の焼失から免れたようである。今でもわずかではあるが、戦前の木造家屋が見られる。ただし上の写真の民家は、昭和22年の写真では写っていない。高架沿いの道路の北側が家1軒分の幅で取り壊されたように見える。線路を空襲の火災から守るために取り壊したのではないかと思う。ついでに道路を拡幅しようという計画があったかもしれない。
1枚目写真の右の家は二軒長屋で、裏側に同じ二軒長屋がT字形にくっついている。その2棟が、2枚目写真の路地を挟んで2セット配置されている。現在、通り沿いの1棟は建て替えられ、もう1棟はリフォームされた。奥の2棟は、改装はされているのだろうが木造長屋の雰囲気は残っている感じである。



木造総二階建ての民家。向島1-15。2008(平成20)年12月3日

長屋の先の四つ角に面した民家。裏には小さな庭があるらしく、板塀から植木が出ている。掲示板と消火器を家の敷地内に設置させているのだろうか。昔からここに住んでいるんだ、という余裕のようなものが感じられる。写真右端の家は二軒長屋の1戸が残っているものらしい。

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