昨日は、久しぶりに結婚式に出席しました。
ちょっと暑かったけど、天気は晴天で絶好の結婚式日和。
新郎新婦は私を含めてそれぞれ会社は違うのですが、ともに私が日頃最も信頼しているSE(システムエンジニア)どおし。2人の門出にふさわしい素晴らしい結婚式でした。
会社の上司でもなく学生時代の先輩でもない私を主賓格で招待してくれた新郎新婦の気持ちが、私としては何よりもうれしかった。
また、披露宴の合間に新郎のお父様が挨拶に来られて、「公私とも一番お世話になっている人だと息子からよく話をきいております。今後ともよろしくお願い致します。」と言われた時は、さすがにジーンときました。会社は違うけどこんな素晴らしい仲間と一緒に仕事をさせてもらっているんだと、改めて幸せに感じた次第です。
「末永くお幸せに・・・」
さて、今日は久しぶりにたくさん音楽を聴くことができましたが、ご紹介する1枚はジュリーニの「ライン」です。
シューマン 交響曲第3番「ライン」
カルロ=マリア=ジュリーニ指揮
ロスアンゼルスフィルハーモニー管弦楽団
(1980年録音)
まだ、ジュリーニショックから完全には立ち直れていない私ですが、ようやく平常心に近い気持ちでジュリーニの偉大な音楽を聴けるようになってきました。
午前中に聴いたジュリーニがロンドン交響楽団を指揮した「田園」が予想以上に良かったので、そちらをエントリーしようかとも考えたのですが、午後立て続けに色々な指揮者でシューマンをきき、やっぱりジュリーニの「ライン」が本当に素晴らしかったのでこれにしました。
私がシューマンのシンフォニーを最初に聴いたのは、フルトベングラー指揮の第1番「春」です。
しかし、残念ながらそのときはピンときませんでした。その後、LPやコンサートでシューマンを何度か聴く機会はあったのですが、「シューマンっていいなぁ」と最初に感じたのは、シューリヒトがパリ国立音楽院管弦楽団を指揮した2番・3番を聴いたときです。この演奏は本当にすばらしかった。とくに「ライン」の瑞々しさは今も忘れることができません。
(ただ、その後シューリヒトがコンサートホールソサエティ時代に録音したSDR交響楽団との演奏は、スクリベンダムの復刻盤をききましたが、単にせかせかした演奏で正直がっかりしました。)
さて、このジュリーニの「ライン」。
マーラー編曲版をもとにした演奏ですが、版の問題は別にして、素晴らしく充実した響きが味わえます。
第一楽章、「いきいきと」とだけ示されたこの楽章の雰囲気を、これだけ見事に再現した例は稀だと思います。開始まもなく第一主題の対旋律が爽快に響き渡るあたり、既に気持ちがわくわくしてきます。歌に溢れていながらどんな場合も響きが決して薄くなることがありません。これがジュリーニの素晴らしさです。
第四楽章は、まさにケルン大聖堂を仰ぎ見るかのような感動的な演奏。シューマンもきっと満足するでしょう。
そしてフィナーレ、この楽章も第一楽章と同様「いきいきと」と指示されています。
落ち着いたテンポで響きを大切にした演奏ですが、この躍動感はどうだろう。
ラストも決して煽らないのにオケは徐々に高揚していき、圧倒的なエンディングを迎えます。名人の技としか言いようがない見事な演奏。久しぶりに聴きましたが、やっぱり感動しました。
ところで、このCDでカップリングされている、シノーポリ&フィルハーモニア管弦楽団の「未完成」はあまり話題にならないようですが、これも素晴らしい演奏です。
機会があれば是非お聴きいただきたいと思います。
P.S
気分転換にテンプレートを変えてみました。
ちょっと暑かったけど、天気は晴天で絶好の結婚式日和。
新郎新婦は私を含めてそれぞれ会社は違うのですが、ともに私が日頃最も信頼しているSE(システムエンジニア)どおし。2人の門出にふさわしい素晴らしい結婚式でした。
会社の上司でもなく学生時代の先輩でもない私を主賓格で招待してくれた新郎新婦の気持ちが、私としては何よりもうれしかった。
また、披露宴の合間に新郎のお父様が挨拶に来られて、「公私とも一番お世話になっている人だと息子からよく話をきいております。今後ともよろしくお願い致します。」と言われた時は、さすがにジーンときました。会社は違うけどこんな素晴らしい仲間と一緒に仕事をさせてもらっているんだと、改めて幸せに感じた次第です。
「末永くお幸せに・・・」
さて、今日は久しぶりにたくさん音楽を聴くことができましたが、ご紹介する1枚はジュリーニの「ライン」です。
シューマン 交響曲第3番「ライン」
カルロ=マリア=ジュリーニ指揮
ロスアンゼルスフィルハーモニー管弦楽団
(1980年録音)
まだ、ジュリーニショックから完全には立ち直れていない私ですが、ようやく平常心に近い気持ちでジュリーニの偉大な音楽を聴けるようになってきました。
午前中に聴いたジュリーニがロンドン交響楽団を指揮した「田園」が予想以上に良かったので、そちらをエントリーしようかとも考えたのですが、午後立て続けに色々な指揮者でシューマンをきき、やっぱりジュリーニの「ライン」が本当に素晴らしかったのでこれにしました。
私がシューマンのシンフォニーを最初に聴いたのは、フルトベングラー指揮の第1番「春」です。
しかし、残念ながらそのときはピンときませんでした。その後、LPやコンサートでシューマンを何度か聴く機会はあったのですが、「シューマンっていいなぁ」と最初に感じたのは、シューリヒトがパリ国立音楽院管弦楽団を指揮した2番・3番を聴いたときです。この演奏は本当にすばらしかった。とくに「ライン」の瑞々しさは今も忘れることができません。
(ただ、その後シューリヒトがコンサートホールソサエティ時代に録音したSDR交響楽団との演奏は、スクリベンダムの復刻盤をききましたが、単にせかせかした演奏で正直がっかりしました。)
さて、このジュリーニの「ライン」。
マーラー編曲版をもとにした演奏ですが、版の問題は別にして、素晴らしく充実した響きが味わえます。
第一楽章、「いきいきと」とだけ示されたこの楽章の雰囲気を、これだけ見事に再現した例は稀だと思います。開始まもなく第一主題の対旋律が爽快に響き渡るあたり、既に気持ちがわくわくしてきます。歌に溢れていながらどんな場合も響きが決して薄くなることがありません。これがジュリーニの素晴らしさです。
第四楽章は、まさにケルン大聖堂を仰ぎ見るかのような感動的な演奏。シューマンもきっと満足するでしょう。
そしてフィナーレ、この楽章も第一楽章と同様「いきいきと」と指示されています。
落ち着いたテンポで響きを大切にした演奏ですが、この躍動感はどうだろう。
ラストも決して煽らないのにオケは徐々に高揚していき、圧倒的なエンディングを迎えます。名人の技としか言いようがない見事な演奏。久しぶりに聴きましたが、やっぱり感動しました。
ところで、このCDでカップリングされている、シノーポリ&フィルハーモニア管弦楽団の「未完成」はあまり話題にならないようですが、これも素晴らしい演奏です。
機会があれば是非お聴きいただきたいと思います。
P.S
気分転換にテンプレートを変えてみました。
いつもありがとうございます。
ジュリーニのシューベルト「悲劇的」ですが、シカゴ響とのDG盤が好きでよく聴いていました。悲劇的というイメージからは遠い感じがしましたが、徹底的に歌いながらも精緻さを併せもった格調高い名演だと感じていました。ただ、この曲の本来の器・魅力ということを考えると、少し立派過ぎるかなという気もしましたが・・・。新盤であるソニー盤は先日購入したのですが、まだ聴いていません。近く聴いてみたいと思います。
第一主題のあのテンポ、私も最初はびっくりしました。でも本当に陰影に富んだ表情で、スコアが透けて見えるような気がします。また変な表現ですが、聴いているうちにテンポが遅いのか早いのか分からなくなってしまいました。
正直なところ、本来この曲の持つ爽快さとは遠い気がしますが、ジュリーニらしくて私も大好きです。
ありがとうございました。
以前romani様がご紹介されたジュリーニ氏の「運命」が、9月にこの「ライン」と収録されて再販されるそうです。今から、楽しみでなりません。(涙)
そこでromani様の記事を拝見し、私も手持ちのサヴァリッシュ氏の演奏で、この曲の予習を始めました。この曲、これまで余り聴いて無くてさっぱり分からないので・・・恥ずかしい思いで下ります。
まだ第1楽章と終楽章の軽快なリズムに身をゆだねる程度ですが、ジュリーニ氏の演奏でのエンディングを今から心待ちにしております。
こんばんは。9月のジュリーニの再販の件、本当に朗報ですよね。私も買いそびれているものをこの機会にゲットしようと目論んでいます。
ところで、サヴァリッシュの「ライン」もART処理されてから音が素晴らしくよくなりました。ドレスデンシュタッツカペレのあの音色の素晴らしさと、活き活きとしたスピード感をもったスタイルの組み合わせが絶妙です。
ジュリーニは、より彫りの深い表現が魅力だと思います。
こんばんは。ロス・フィルに対して、メータ時代の輝かしさに深みを与えたのがジュリーニですよね。
その後のウィーンフィルやスカラ座フィルとの演奏も名演が多いですが、ロスフィル盤のほうにより魅力を感じることが私の場合正直多いです。
私が聴いたことのある録音だけをたよりに想像しますが、「どんな場合でも響きが薄くならない」ということがなんとなく分かるように思います。みー太さんのブログでも拝見しましたが、これは一度聴いてみようと思っています。
こんにちは。いつもありがとうございます。
ジュリーニはやっぱり凄いです。
オーケストレーションのことをとかく指摘される曲ですが、改変の問題は別にして、これだけくっきりと精妙に演奏されると、「とにかく参りました!」ですね。
TBいただいたシュタイン盤、私も持っていますが、実にいいですねぇ。
生命力に溢れた素晴らしい「ライン」だと思います。