今日は、知人のお嬢さんが出演されるということで、久しぶりにマンドリンオーケストラのコンサートを聴きに出かけました。
<日時>平成17年8月28日(日) 13:30~
<場所>大田区民ホールアプリコ(大ホール)
<曲目>
第1部 慶應ステージ
歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (ロッシーニ)
歌劇「聖母の宝石」第三幕間奏曲 (フェラーリ)
歌劇「マノン・レスコー」第三幕への間奏曲 (プッチーニ)
第2部 早稲田ステージ
序曲一番イ長調 (ヴェルキ)
「水上の音楽」より抜粋 (ヘンデル)
歌劇「劇場支配人」序曲 (モーツァルト)
第3部 合同ステージ
客演指揮者:長田雅人
歌劇「皇帝の花嫁」序曲 (リムスキー・コルサコフ)
弦楽四重奏曲第2番より「夜想曲」 (ボロディン)
歌劇「イーゴリ公」よりだったん人の踊り (ボロディン)
コンサートの感想を書く前に、マンドリンオーケストラに登場する楽器について簡単にご紹介します。
●マンドリン
いわずと知れたマンドリンオーケストラの主役です。4コース・複弦の楽器で、調律はヴァイオリンと同じです。異なるのは、フレットがあることと、弓ではなくピックを使って音を出すことですが、通常1stと2ndに分かれます。
●マンドラ テノール
マンドリンを一回り大きくした楽器で、高音から中音域を受け持ちます。非常に肉感的な音が特徴です。
●マンドチェロ
マンドラをさらに大きくした楽器で、中音から低音域を担当し、楽譜はヘ音記号で記述されます。大きいだけに扱いにくい部分もありますが、名手の手にかかるとバスバリトンの声の様に聴こえるから不思議です。
●ギター
マンドリン族の楽器ではありませんが、マンドリンオーケストラにはなくてはならない楽器です。ピックを使わず指で直接弾いて音を出すので音色が暖かく、和音を弾くことができるのが特徴です。ハーモニーが薄くなった部分を埋めるとともに、リズムに変化をつけたり、メロディを弾くこともあります。
●コントラバス
皆さんよくご存知の楽器ですが、マンドリンオーケストラでも最低音を受け持ち、唯一弓を使う楽器です。(マンドリン合奏では、ピチカートも多く使われますが・・)
●その他
マンドチェロよりさらに大きなマンドローネという珍しい楽器もあり、まさに深く素晴らしい低音が魅力的です。また、フルート等の管楽器やティンパニ等の打楽器が入る場合もあります。
プログラムは3部に分かれていますが、第1部はイタリア、第2部はドイツ・オーストリア、第3部はロシアものという感じで、なかなか良く考えられたプログラミングだと思いました。
さて、簡単に演奏のコメントを。
<慶應ステージ>
このアンサンブルの持ち味は、ダイナミックで迫力満点の演奏スタイルです。
アルジェのイタリア女では、ロッシーニらしい愉悦感を感じさせてもらいました。
最も印象に残ったのは、3曲目のマノンレスコーです。各パートのソロもとても美しかったし、カンタービレが良く伸びる。アレンジも絶妙で、マンドリン合奏のために珠玉の名曲を残したU・ボッタキアーリの曲のような錯覚を覚えました。
また、最後のピアニシモが、このオペラの悲しみのドラマを感じさせるような表現で非常に感動しました。
ひとつだけ気になった点は、ティンパニに代表される打楽器のことです。打楽器が入ると確かに迫力がでるし音も分厚くなるのですが、上手く使わないとどうしても音が濁るのです。したがって、音量やマレットの選択には十分注意が必要だと思います。
<早稲田ステージ>
このアンサンブルの特徴は、響きの美しさです。
ヴェルキは、このコンサートで唯一のマンドリンオリジナル曲です。古典的で明るい曲想が魅力的ですが、早稲田大学のアンサンブルでは弱音が本当に美しかった。
素敵な演奏でした。
水上の音楽は、ギターが活躍するアレンジでしたが、大変楽しませてくれました。
通常のオケ版とは異なった魅力を感じました。
<合同ステージ>
ボロディンのノクターンは、美しい演奏でしたが、強拍のアクセントが少し気になりました。
最後の「ダッタン人の踊り」は、今日のコンサートの白眉の出来。
きっと十分な練習時間が取れなかったと思うのですが圧倒的な演奏。全員が本気で燃えて演奏している姿が感動的でした。
久しぶりにマンドリンオーケストラの音を聴きましたが、本当に懐かしかった。この音、この響き、奏者達の真剣な眼、学生時代に必死で練習していた頃を思い出しました。「このフォルテはもっと強く」とか難しいパッセージでは「もう少しだ、がんばれ!」とか、どうしても一緒に熱い気持ちで聴いてしまったので、あまり冷静なコメントができなかったかもしれません。
でも、今日は確かにマンドリンの熱い響きを堪能させてもらいました。
<日時>平成17年8月28日(日) 13:30~
<場所>大田区民ホールアプリコ(大ホール)
<曲目>
第1部 慶應ステージ
歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (ロッシーニ)
歌劇「聖母の宝石」第三幕間奏曲 (フェラーリ)
歌劇「マノン・レスコー」第三幕への間奏曲 (プッチーニ)
第2部 早稲田ステージ
序曲一番イ長調 (ヴェルキ)
「水上の音楽」より抜粋 (ヘンデル)
歌劇「劇場支配人」序曲 (モーツァルト)
第3部 合同ステージ
客演指揮者:長田雅人
歌劇「皇帝の花嫁」序曲 (リムスキー・コルサコフ)
弦楽四重奏曲第2番より「夜想曲」 (ボロディン)
歌劇「イーゴリ公」よりだったん人の踊り (ボロディン)
コンサートの感想を書く前に、マンドリンオーケストラに登場する楽器について簡単にご紹介します。
●マンドリン
いわずと知れたマンドリンオーケストラの主役です。4コース・複弦の楽器で、調律はヴァイオリンと同じです。異なるのは、フレットがあることと、弓ではなくピックを使って音を出すことですが、通常1stと2ndに分かれます。
●マンドラ テノール
マンドリンを一回り大きくした楽器で、高音から中音域を受け持ちます。非常に肉感的な音が特徴です。
●マンドチェロ
マンドラをさらに大きくした楽器で、中音から低音域を担当し、楽譜はヘ音記号で記述されます。大きいだけに扱いにくい部分もありますが、名手の手にかかるとバスバリトンの声の様に聴こえるから不思議です。
●ギター
マンドリン族の楽器ではありませんが、マンドリンオーケストラにはなくてはならない楽器です。ピックを使わず指で直接弾いて音を出すので音色が暖かく、和音を弾くことができるのが特徴です。ハーモニーが薄くなった部分を埋めるとともに、リズムに変化をつけたり、メロディを弾くこともあります。
●コントラバス
皆さんよくご存知の楽器ですが、マンドリンオーケストラでも最低音を受け持ち、唯一弓を使う楽器です。(マンドリン合奏では、ピチカートも多く使われますが・・)
●その他
マンドチェロよりさらに大きなマンドローネという珍しい楽器もあり、まさに深く素晴らしい低音が魅力的です。また、フルート等の管楽器やティンパニ等の打楽器が入る場合もあります。
プログラムは3部に分かれていますが、第1部はイタリア、第2部はドイツ・オーストリア、第3部はロシアものという感じで、なかなか良く考えられたプログラミングだと思いました。
さて、簡単に演奏のコメントを。
<慶應ステージ>
このアンサンブルの持ち味は、ダイナミックで迫力満点の演奏スタイルです。
アルジェのイタリア女では、ロッシーニらしい愉悦感を感じさせてもらいました。
最も印象に残ったのは、3曲目のマノンレスコーです。各パートのソロもとても美しかったし、カンタービレが良く伸びる。アレンジも絶妙で、マンドリン合奏のために珠玉の名曲を残したU・ボッタキアーリの曲のような錯覚を覚えました。
また、最後のピアニシモが、このオペラの悲しみのドラマを感じさせるような表現で非常に感動しました。
ひとつだけ気になった点は、ティンパニに代表される打楽器のことです。打楽器が入ると確かに迫力がでるし音も分厚くなるのですが、上手く使わないとどうしても音が濁るのです。したがって、音量やマレットの選択には十分注意が必要だと思います。
<早稲田ステージ>
このアンサンブルの特徴は、響きの美しさです。
ヴェルキは、このコンサートで唯一のマンドリンオリジナル曲です。古典的で明るい曲想が魅力的ですが、早稲田大学のアンサンブルでは弱音が本当に美しかった。
素敵な演奏でした。
水上の音楽は、ギターが活躍するアレンジでしたが、大変楽しませてくれました。
通常のオケ版とは異なった魅力を感じました。
<合同ステージ>
ボロディンのノクターンは、美しい演奏でしたが、強拍のアクセントが少し気になりました。
最後の「ダッタン人の踊り」は、今日のコンサートの白眉の出来。
きっと十分な練習時間が取れなかったと思うのですが圧倒的な演奏。全員が本気で燃えて演奏している姿が感動的でした。
久しぶりにマンドリンオーケストラの音を聴きましたが、本当に懐かしかった。この音、この響き、奏者達の真剣な眼、学生時代に必死で練習していた頃を思い出しました。「このフォルテはもっと強く」とか難しいパッセージでは「もう少しだ、がんばれ!」とか、どうしても一緒に熱い気持ちで聴いてしまったので、あまり冷静なコメントができなかったかもしれません。
でも、今日は確かにマンドリンの熱い響きを堪能させてもらいました。
おまけに、こんな素敵な記事にして下さって。泣けてきちゃいました。本当にありがたいことです。
こうして、大人たちが見守ってくれていることをあの子たちはわかっているんだろうか。ひとり立ちできたときにわかってくれるといいなぁ、と切に願います。
こんばんは。大変立派なコンサートでしたよ。私も熱い気持ちで聴かせていただきました。「台風にも負けずに練習した」というひたむきさ、損得勘定抜きのがむしゃらさは、きっと学生時代しか経験できないと思います。そういう意味からも、是非お嬢さんを褒めてあげてください。
よく頑張ったねと・・・。
嬉しくて、書いてくださった感想を繰り返し読みました。これからの演奏に生かして生きたいと思います!
お客様の拍手を浴びたときの達成感は忘れることができません。それもすべて、聴いてくださる方々あってのこと。
終ってみればあっという間で、もう夏は終ろうとしています。しかしこれだけ演奏会にすべてを懸けられるのも、家族友人そして沢山の応援してくださる方の御力のおかげです。
本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
お疲れさまでした。
久しぶりにマンドリンの音を聞かせてもらって、とても懐かしかったです。
パートリーダーの重責を果たされて、さぞかしほっとされていることでしょう。
また、素晴らしい演奏を聞かせてください。
楽しみにしています。
こんばんは。
久しぶりにマンドリンオーケストラの響きを聴いて、とても懐かしくなりました。
この演奏会ではクラシックの編曲が多かったのですが、大学のアンサンブルでは、各校がそれぞれ独自のスタイルで選曲していて、とても楽しいですよ。
機会があれば、おさかな♪さんにも是非一度聴いていただけたらと思います。