今日7月29日は、ロベルト・シューマンの150回目の命日です。
メモリアルイヤーということもあり、いろいろなイベントが企画されていますが、シューマンの熱狂的なファンというのは、実はかなり多いのではないでしょうか。
強く触ると壊れてしまいそうなその美しい音楽、妻クララへの終生変わることのなかった深い愛情、不幸な晩年、それらエピソードを含めたすべてのことが渾然一体となって、音楽家としてまたひとりの人間としてのシューマンを、特別魅力ある存在にしているのでしょう。
かくいう私もシューマンの大ファンなのですが、そのなかでも特に好きな作品がこのピアノ四重奏曲です。
1842年、シューマン32歳のときに作曲されましたが、この年には3曲の弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲等も作られており、まさに室内楽の当たり年ですね。
同時期に作曲された傑作ピアノ五重奏曲とはある意味で対照的な曲想で、シューマンの心の叫びや優しさが込められているように感じます。
とくに第3楽章のアンダンテ・カンタービレは、第2シンフォニーのアダージョと並んで、私にとって宝物のような音楽です。
そのアンダンテ・カンタービレを最も美しく演奏しているのが、このバリリ四重奏団とデムスの共演盤。
決して感情過多にならず、しかしロマンの薫りと作品への深い愛情を感じさせてくれる秀演です。
まさに絶品。
<曲目>
シューマン作曲
■ピアノ五重奏曲変ホ長調 op44
■ピアノ四重奏曲変ホ長調 op47
<演奏>
■バリリ四重奏団
■イェルク・デムス(ピアノ)
メモリアルイヤーということもあり、いろいろなイベントが企画されていますが、シューマンの熱狂的なファンというのは、実はかなり多いのではないでしょうか。
強く触ると壊れてしまいそうなその美しい音楽、妻クララへの終生変わることのなかった深い愛情、不幸な晩年、それらエピソードを含めたすべてのことが渾然一体となって、音楽家としてまたひとりの人間としてのシューマンを、特別魅力ある存在にしているのでしょう。
かくいう私もシューマンの大ファンなのですが、そのなかでも特に好きな作品がこのピアノ四重奏曲です。
1842年、シューマン32歳のときに作曲されましたが、この年には3曲の弦楽四重奏曲、ピアノ五重奏曲等も作られており、まさに室内楽の当たり年ですね。
同時期に作曲された傑作ピアノ五重奏曲とはある意味で対照的な曲想で、シューマンの心の叫びや優しさが込められているように感じます。
とくに第3楽章のアンダンテ・カンタービレは、第2シンフォニーのアダージョと並んで、私にとって宝物のような音楽です。
そのアンダンテ・カンタービレを最も美しく演奏しているのが、このバリリ四重奏団とデムスの共演盤。
決して感情過多にならず、しかしロマンの薫りと作品への深い愛情を感じさせてくれる秀演です。
まさに絶品。
<曲目>
シューマン作曲
■ピアノ五重奏曲変ホ長調 op44
■ピアノ四重奏曲変ホ長調 op47
<演奏>
■バリリ四重奏団
■イェルク・デムス(ピアノ)
両曲ともいいですね。このCDを入手する前はジュュリアード四重奏団にグールドが、
また五重奏曲の方はバーンスタインが弾いている一寸変わった(?)LPで聴いていました。
アンダンテ・カンタービレという名前だけ同じなのですが、聴いていたのはチャイコフスキーの弦楽四重奏曲第1番の方です。シューマンのピアノ四重奏曲もピアノ五重奏曲も未聴ですが、エントリーを拝見していてぜひ聴いてみたくなりました。
このディスクはまさに不滅の名演奏だと思いますが、LP時代は面白いカップリングでリリースされていたのですね。
でも、グールド、バーンスタインのピアノも是非聴いてみたいです。
また探してみます。
ありがとうございました。
コメントならびにTBありがとうございました。
シューマンの命日に取り出したのが、同じ年に作曲されたピアノを含む室内楽。何かとっても奇遇な感じがします。
narkejpさまが採りあげられた5重奏のほうも、素晴らしい音楽ですよね。私も大好きです。
ユボー盤もエスプリに富んだ名演ですよね。
いつもありがとうございます。
チャイコフスキーのアンダンテカンタービレも、祈りのような美しさをもつ素晴らしい曲ですよね。
同じ室内楽ですが、シューマンの緩徐楽章は、どこか切なくなるような表情があって、そこがたまりません。
是非お聴きになってみてください。
きっと気に入っていただけると思います。
今はピアノ四重奏曲を聴いていますが、やはり充実していた頃の感情豊かなシューマンがたっぷり楽しめますね。ピアノ五重奏曲でのエントリーですがTBさせて頂きました!
早速聴いてくださったのですね。
気に入っていただけたようで、何よりです。
私自身も、モーツァルトだけではなく、特に今年はシューマンをもっと聴いてみたいと思っています。