今週後半は山口へ出張。
山口を訪れるのは、既に4~5回目になるだろうか。
なんだか、とても身近な町に感じてきた。
料理も美味しいし、何よりも地元の人が温かいのが嬉しい。
結構ハードスケジュールであったにもかかわらず不思議に疲れないのは、きっとそのせいだろう。
今回は木曜日の夕方、東京を出発して山口へ向かった。
東京からのぞみで4時間半。
車中で仕事もできるし、たっぷり好きな本も読める。
おまけにipodでしっかり音楽も聴けるので、最近はもっぱら飛行機ではなく新幹線を愛用している。
新山口に着くと、まっすぐ常宿のホテルへ。
まっすぐと書いたが、新山口駅の場合降り口を間違うと大変!
私の常宿のホテルは在来線側にあるのだけど、うっかり新幹線側へ降りるとえらい目にあう。
陸橋があるにはあるが、暗がりの中、ホームを大きく迂回しないと在来線側に行けないのだ。
最初来たときは、これで失敗した。
でも、さすがに学習効果?もあって、この日は無事最短コースで到着。
えっ?何回も行っているのだから、あたりまえですって。
仰るとおりです、ハイ(汗)
さてホテルで部屋に入り、大好きなプレミアムモルツを飲む。
ささやかな幸せに浸る一瞬だ。
部屋の照明を暗くしてベッドへもぐりこみ、ipodで聴いた音楽がこのシューマンのピアノトリオ。
3曲あるピアノトリオは、いずれも傷つきやすいシューマンの心の叫びがストレートに表現された名曲だと思うが、なかでも私を魅きつけてやまないのがト短調で書かれた第3番。
この夜も、「かなり遅く」と指示された第2楽章を聴きながら、私は涙がとまらなかった。
美しい。切ないくらいに美しい。
楽器の数が少なくなればなるほど、シューマンは飾ることなく本音をさらけ出す。
この曲などは、まさにそうしたシューマンの魅力に溢れている。
それにしても、演奏しているボザール・トリオの何と素晴らしいことか。
この絶妙のルバート、深い呼吸感を一度聴いてしまうと、他の演奏がどうしても物足りなく感じてしまう。
彼らが、いかにシューマンに共感しているかの証左だろう。
今年はシューマンの生誕200年のメモリアルイヤーだ。
この曲を実演で聴くことができるかもしれない。
私にとって大きな楽しみでもあり、一方でボザール・トリオの幻影が怖いのも事実だ。
■シューマン:ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 作品110
<演奏>ボザール・トリオ
<録音>1971年8月
山口を訪れるのは、既に4~5回目になるだろうか。
なんだか、とても身近な町に感じてきた。
料理も美味しいし、何よりも地元の人が温かいのが嬉しい。
結構ハードスケジュールであったにもかかわらず不思議に疲れないのは、きっとそのせいだろう。
今回は木曜日の夕方、東京を出発して山口へ向かった。
東京からのぞみで4時間半。
車中で仕事もできるし、たっぷり好きな本も読める。
おまけにipodでしっかり音楽も聴けるので、最近はもっぱら飛行機ではなく新幹線を愛用している。
新山口に着くと、まっすぐ常宿のホテルへ。
まっすぐと書いたが、新山口駅の場合降り口を間違うと大変!
私の常宿のホテルは在来線側にあるのだけど、うっかり新幹線側へ降りるとえらい目にあう。
陸橋があるにはあるが、暗がりの中、ホームを大きく迂回しないと在来線側に行けないのだ。
最初来たときは、これで失敗した。
でも、さすがに学習効果?もあって、この日は無事最短コースで到着。
えっ?何回も行っているのだから、あたりまえですって。
仰るとおりです、ハイ(汗)
さてホテルで部屋に入り、大好きなプレミアムモルツを飲む。
ささやかな幸せに浸る一瞬だ。
部屋の照明を暗くしてベッドへもぐりこみ、ipodで聴いた音楽がこのシューマンのピアノトリオ。
3曲あるピアノトリオは、いずれも傷つきやすいシューマンの心の叫びがストレートに表現された名曲だと思うが、なかでも私を魅きつけてやまないのがト短調で書かれた第3番。
この夜も、「かなり遅く」と指示された第2楽章を聴きながら、私は涙がとまらなかった。
美しい。切ないくらいに美しい。
楽器の数が少なくなればなるほど、シューマンは飾ることなく本音をさらけ出す。
この曲などは、まさにそうしたシューマンの魅力に溢れている。
それにしても、演奏しているボザール・トリオの何と素晴らしいことか。
この絶妙のルバート、深い呼吸感を一度聴いてしまうと、他の演奏がどうしても物足りなく感じてしまう。
彼らが、いかにシューマンに共感しているかの証左だろう。
今年はシューマンの生誕200年のメモリアルイヤーだ。
この曲を実演で聴くことができるかもしれない。
私にとって大きな楽しみでもあり、一方でボザール・トリオの幻影が怖いのも事実だ。
■シューマン:ピアノ三重奏曲 第3番 ト短調 作品110
<演奏>ボザール・トリオ
<録音>1971年8月
『楽器の数が少なくなればなるほど…』、私もそう思います。少なくなるほど旋律が強調されて、その曲想が際立って魅了されるシューマンの音楽の世界。
こちらのピアノ三重奏も是非拝聴します。
バイオリンのお話で申し訳ございません。シューマンのヴァイオリン・ソナタ 第1番 イ短調 op.105 第1楽章、…切ないけれども情熱や躍動感も伝わる曲調、本当に魅了されます。発表会はお恥ずかしいのですが、メモリアルイヤーの今年、シューマンの曲に挑戦を考案中……です。
先ほどのヴァイオリン・ソナタ或いはトロイメライを弾いてみたいのですが、今の私には…かなりの練習と『勇気』を要します様です(笑)。
曲を変えることも一案にしていますが、頑張ってみようかなぁ?…と思い始めました。
記事の更新を楽しみに致しております。
ありがとうございました。
シューマンの短調の音楽、本当にいいですよね。
私はときどき無性にシューマンが聴きたくなることがあります。
そんなときにまず手が伸びるのが、「幻想曲」だったり室内楽が多いですが、歌曲も大好きだなぁ。
>メモリアルイヤーの今年、シューマンの曲に挑戦を考案中……です
そうでしたか。是非是非シューマンにトライしてください。
難敵だとは思いますが、それだけのことは絶対ありますよ。
指で弾くと思わないで、指が回らないところは口で歌うくらいの気持ちで、心根をぶつけられたらいかがでしょうか。
優しいロベルトが後押しをしてくれると思います。
シューマンのピアノ入りの室内楽は全て絶品だと思っていますが、とりわけピアノトリオの3番とピアノ四重奏曲に魅かれます。
最高ですよね。
>「秋は室内楽」の傾向がありますが、とりわけシューマンの室内楽は、お気に入りです。
まったくもって同感でございます。
ただ、感傷的な気分の時にシューマンの室内楽を聴くと、涙腺が閉まらなくなるので注意が必要ですね(笑)
今、この曲を聴いています
(曲名で検索して辿り着きました)。
>3曲あるピアノトリオは、いずれも傷つきやすい
>シューマンの心の叫びがストレートに表現された
>名曲だと思う
仰るとおりだと思います。
このブログを書いた3年前の出張のときもそうだったのですが、私は無性にシューマンの室内楽が聴きたくなることがあるんです。
中でも、ピアノトリオは、私にとって最も大切な音楽です。いつ聴いても、いじらしいくらい鋭敏で傷つきやすい感性に心打たれます。
この曲について、くまさまに共感いただいて、とても嬉しいです。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。