今月は20日からの5日間のうち3日は名古屋へ出かけるという近年にないハードなスケジュールだった。
いじましい交通費の話になるが、岐阜でのバス代、JRでの名古屋までの代金、名古屋での目的地へ至る主に地下鉄の代金、そしてその帰途の交通費などを合わせると約1,800円ほどになる。
だからこんなに連日のお出かけだと、岐阜のバスカード、その他のmanacaの残高がみるみる減ってゆく。双方とも、そろそろチャージしなければならない。
帰途、岐阜駅に着くのはたいてい夜、ないしは日暮れ以後になる。
ここからバスだが、それが夜になると一時間に2本ぐらいで、タイミングが外れると30分以上待たされることもある。
そんなときには、駅周辺をうろついたりする。
この時期、出会うのはイルミネーションだ。岐阜駅のそれは、ご覧のように比較的地味で、ゆったりとしたBGMがあるものの、それに合わせてとくに派手に動いたり、瞬いたりすることもなく、従ってこれ見よがしでもなく、威圧的でもない落ち着きがある。
北口広場に位置する信長公の黄金の像は、写真の一枚にあるように、この前まで緋色のマントを羽織っていたが、最近それは脱いだようだ。
もともと、黄金のマントを羽織った像なのだから、この前までのは、この6日にキムタクがやってきて、信長に扮した騎馬武者行列の際、彼が羽織っていた緋色のマントに合わせて着せたものだろう。
BGMが鳴り、華やかな明かりが灯っている割に、なんとなく静謐な感じがする。そこへすっかり冷たくなった夜気が迫り、老いの身を包む。この雰囲気がけっこう好きだ。
何やかやするうちにバスの時間が近づいた。乗り場へと急ぐ。これに乗り遅れるとタクシーしかない。若い頃はしばしば家まで歩いたが、足腰が弱った今となってはその蛮勇はもうない。
なになに、バスは約4分の遅れだと・・・・ならばもう少し憩いの風情を味わっていればよかった・・・・なんてぼやいてみても致し方なかろう。