11月3日、昔でいえば明治節、今月始めて名古屋へ。
最初の写真はその際のJR岐阜駅で撮ったもの。岐阜で一番のっぽの岐阜シティタワー(43階)。その足元にある黄金の像は、岐阜駅北口広場で周辺を睥睨するかの信長公の立ち姿である。
そういえば、この、5、6日は「ぎふ信長まつり」で、例年行われる騎馬武者行列の信長役に今年は木村拓哉が扮するとあって、事前の人気はいつもになく高まっているようだ。
観客、1万5千人を収容できる特別観覧席の入場者抽選には、全国から岐阜市の人口(約41万人)の2倍を遥かに超える96万人余の応募があったという。
商店街など経済界は60万人の人出を予測し、39億円の経済効果を取らぬ狸の皮算用で予測しているが、一方で、ピリピリしているのは警備部門の担当者たち。ソウルであったあの事故の二の舞を防ぐために必死である。
そのために、この市始まって以来の大交通規制を始め、JR岐阜駅や名鉄岐阜での利用や通路をを大幅規制したり、市街バスの運転を路線によっては全面休止にするなど、まさに非常事態に等しい規制ぶりである。
私は、5日はワクチン接種で、翌6日は空いているが、出かけるつもりはサラサラない。この歳で、虫けらみたいに踏み潰されたらみっともなくって死にきれゃしない。
3日の話に戻ろう。名古屋へ出かけたのだが、いつも使うのは地下鉄東山線だが、今回は行く先の関係で桜通線を用いた。これは東山線の下を走るので、地下のかなり深いところまで降りねばならない。
行きは良かったのだが、帰り、名古屋駅に着いてからJRのコンコースに出る過程で迷ってしまった。
上の案内表示には、JR線とあったのでその通り行ったのだが、一番遠回りのコースで、コンコース中央へ出るつもりが、名古屋駅地下の一番東のはずれまで行き、さらに北のはずれまで行って、中央コンコースではないところへやっと出られた。
おそらく、当初予定していたコースより、確実に5分以上、下手をすると年寄りの脚での階段の上りの連続とあって10分近くは遅延したことになる。
移動の途中、珍しく人気のない地下通路を通りかかった。ほとんど人気のない通りだったが、そこで見かけたのが小学校高学年くらいの少女。周りに保護者らしき人の姿も見えず、単独行動らしい。
その少女が熱心に読んでいたのがこの掲示。私はそれを、かなり離れたところから気づいていたが、私がその子の背後を通り過ぎてもまだじっと見ていた。その間、多少は動いているから、どうやらこの掲示の右から左へと順に見ていったようだ。
私自身はこの掲示には関心がなく、それを熱心に見ている少女の方に関心があったので、 顔を撮さない背後からならいいだろうと思って、この写真を撮ったのだが、それを撮り終えた頃に、少女は私の来た方角へ向かってその場を去っていった。
帰路 木曽川鉄橋を渡ると岐阜県
帰宅してから、この写真をPCで整理していて初めて気付いたのだが、この掲示の右側は「痴漢」と「盗撮」を注意するものだった。
どうなんだろう、私の行為も「盗撮」に相当するのだろうか。私としては掲示を熱心に読む少女というそのトータルな構図に関心があって撮り、「後ろ姿」に限ったのだが、それでも着衣や靴、靴下などで特定できる可能性を捨てきれないということでアウトなのだろうか。