六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ロンドン・パリ駆け足旅 覚書き 3 議会政治のメッカ

2018-08-16 23:47:57 | 日記
第四日 8・4

 相前後しましたが、「3」を載せたつもりが消えてしまっていますので、改めて載せます。申し訳ありません。
 
 朝食後バスで昨日も来たトラファルガー広場へ そこから徒歩でホワイトホール通りを摂って国会議事堂方面へ 広い通りの両側は官庁街か ただし土曜日とあって人影なまばら 通りの中央分離帯には偉人らしき人の像や各種モニュメントが建てられている


 
 やがて通りの名が文字通りパーラメント(議会)通りに変わり、突き当りが議事堂 これは後で見ることにし、左折すると急に人通りが多くなる ウエストミンスター駅から観光客がどんどん吐き出されてくるからだ それらの人の列に身を任せてウエストミンスター橋へ出る 初めてのテムズ川だ



橋の真ん中ぐらいからあたりを見渡す 水は茶色く濁っているがこれは前から聞いていたからこんなもんだろうと思う
 下流には「ロンドン・アイ」と呼ばれるでっかい観覧車が悠然と回っている その他由緒ありそうな建造物がひしめいているが、どれがどれかを特定できない
 上流側の橋の袂には、おなじみの国会議事堂が そしてその後方にはあのビッグ・ベンがと見上げたら・・・・、なんとただいま工事中、しっかりガードに覆われて観るすべもない

 
 橋の上で見ていささか驚いたのは、かつて祭りや競馬場の周辺で見られた街頭賭博、いわゆるデンスケ賭博の多いこと 殆どのものは3つの容器のひとつに玉を入れ、それを移動させてたまの所在を当てさせるもの もともとマジックだからよほど注意をしていても当たらない 取りっぱなしでは誰も賭けないのでたまに当てさせるがその相手はたいていサクラ こんなものをロンドンのど真ん中で見るとは思わなかった 世界のお上りさんがひっかかっている
 議事堂の周辺へ 中へ入っての見学も可能だが、先に触れたように土曜日とあって大勢の人々が待っている 限られて時間であちこちという身には待ち時間が惜しいのでパス


       
 
 隣のウエストミンスター大寺院もイギリス国教会の総本山的な位置にあるだけに、参拝希望者はさらに多く、炎天下の中、順番待ちの信者(?)たちが長蛇の列をなしている これも外観だけでパス


           
 
 議会前広場での銅像を見て歩く ガンジー、リンカーン、ロイド・ジョージ、チャーチルなどの銅像に加えて、女性参政権実現100週年を祈念して今年建てられたその活動家、ミリセント・フォーセットの像については別稿で述べたとおり

   
            
             
 
 その後、地下鉄でグリーンパークに移動し、文字通り木立の多いグリーンパークを横切ってバッキンガム宮殿へ エリザベス女王を表敬訪問しようとしたが、おもちゃのような衛兵の他に完全武装の警官がいたりしたので怖くなってやめる



 国内からはもちろん私のような東洋の果からのお上りさんも含め世界中のいろんな人々でごった返している 人混みのなかでの暑さはたまらない 宮殿前のヴィクトリア記念堂を一周してグリーンパークの木陰の芝生へと避難 通りかかるいろんな人種、年齢層のファッションなどを眺めてしばしの休憩


     
  
 地下鉄でラッセル・スクエアへ戻り軽食 ホテル近くのダヴィストック・スクエアガーデンズで休息 家族連れや友人同士、PCを抱え込んだ人など思い思いの時間を過ごしている その間をリスが食べ物をねだってちょこまかしていた      

【10.8キロ 17,423歩】
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ロンドン・パリ駆け足旅 覚書き 5 パリに移動!

2018-08-16 16:40:47 | 日記
第六日 8.6
 
 いよいよパリへ向けて発つ日だ ホテルより大英図書館を横目にセント・パンクラス駅へ徒歩で まずはポンドをユーロに替える



 
 飛行場の出国検査同様の手続きで延々待たされやっとユーロスターに乗車 ロンドンを少し離れれば農村地帯 やがて英仏海峡トンネル その間眠る トンネルを出た途端に目覚める やはり田園地帯だが微妙にイギリスとは様相が異なる バルビゾン派の絵画のような木立があったりする 


 
 パリ北駅到着 タクシー乗り場には長蛇の列 その周りを「タクシー、タクシー」と連呼して客を呼ぶ連中が 急ぐからといってこれに引掛ってはならないとネットにあった 最初の料金が高くしてあったり、遠回りをするなど悪質なのが多いのだそうだ 
 通りかかりのビジネスマンらしい人に尋ねてバス乗り場を教えてもらう ちょうど目的地のサン・ラザール行きのバスがあった 


  
 ホテルに着いたのが午後三時半過ぎだが、近くの探索に 初めて歩くパリの街だ ロンドン同様、伝統を感じる町並みだが微妙に違う 色彩感覚がパリのほうが明るいと言おうか建物が白っぽいのだ 壮大なオペラ座と帰途のためその横から出るドゴール空港行き直行バス(ロワシー)の乗り場の確認をする 

   
 
 朝食以来何も食べていないので、やや早い夕食に 白いテーブルクロスの店は格式が上で値段もそこそこ取ると聞いていたので、オープンカフェのような大衆レストランに アボガド入りサラダとよくわからない鶏肉料理を注文 もちろんワインも ソースやドレッシングが美味しい 値段もこちらの想定内 それならもう一杯飲んでもよかったと卑しい根性も

   

   
 
 腹ごなしに背の高い並木が感じが良いトロンシェ通りを歩きマドレーヌ寺院へ ギリシャのパルテノン風の寺院だが、整いすぎていささか無機的な感も それでも夕刻のひととき、三々五々憩いをとる市民たちや、周回ランニングで運動をする人たちで結構賑わっている  寺院前のちょっと変わったベンチで休憩しながら、そうした人々をウオッチング  
 しばらくしてホテルへ帰る
                     
【6.6キロ 11,071歩】
コメント (2)
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ロンドン・パリ駆け足旅 覚書き  4  ピカソに逢う!

2018-08-16 13:49:22 | 日記
第五日目 8・5
 
 明日は移動日だからロンドンは実質これで最後 最後にふさわしい充実した日になったと思う


 
 まずは地下鉄でセントポール大聖堂へ とても壮大な寺院 持ち物検査だけですんなり入れたが、残念ながら撮影禁止 美しいステンドグラスがあったが、その近くや祭壇からは遥か離れたところからそれを見るのみ それはそうだろう 本来は信者たちの祈りの場、不信心者の観光客がドカドカとあるき回るほうがおかしい
 面白かったのは地下にあった男性用のトイレ、ステンレスの細長い流し台風のもので仕切りはないから定員もない 混み合ってきたらダークダックス状にするのだろうか
 ここは誰もいないのをいいことに撮影してきた それと寺院前で私の写真を撮ってもらったので思い切って載せる 思い切っていというのはパソコン通信以来の長いSNS経験のなかで、自分の写真は初公開だからだ

   
 
 セントポール大聖堂正面から南へ進むとテムズ川をまたぐ歩行者専用の橋、ミレニアム・ブリッジがある その渡った先がこの日のメイン・イベント、テート・モダン美術館である
 この美術館はパリのオルセーと似ている いずれも河畔のロケーションで、オルセーはかつての停車場を活用しているのに対し、テート・モダンはかつての火力発電所の構造を用いている
 したがって、中央に広く長い空間があり、その左右に展示室が広がるという様相は瓜二つといって良い




       
 
 この美術館は初日にパスしたナショナル・ギャラリーが古典的なものを中心に収集しているのに対し、1900年代以降のモダン・アートを収蔵している モンドリアンやピカソ、アンディ・ウォホールなどなどからさらにパフォーマンス性の高いものまでいろいろである



               
 
それらを一応は観た しかし私は気もそぞろである そうした常設展の他に、特別展としてピカソを展示しているのだ 「PICASSO 1932 愛と名声と悲劇の年」と題したそれは、文字通り1932年の彼の創作を1月から順に追ってゆくものだ
 常設展が無料なのに対し、この特別展は有料であったが躊躇することなく入った  
 1932年に限定した作品は数少ないのではないかという不安も完全に吹っ飛んだ この時代の彼はいわゆるシュルレアリズムの時代といわれ精力的に作品を描き続けたのだ そしてなんと、展示は1932年にとどまらず、おまけとして彼の「青の時代(1901~4)」のものも6点出品されていたのだ 




     
 ピカソ・ピカソ・ピカソ・・・・もちろんこんなにたくさんのピカソに出会ったのは初めてだ 
 ピカソ、ピカソという割にはそんなに詳しいわけではない しかし、1932年の作品群は割と淡彩的で軽やかで、躍動しているように思った 展示のタイトルにいう「愛と名声」はともかく「悲劇」はあまり実感できなかった

          

 ピカソに満腹して、6階のカフェ・レストランでワインと食事 ここのロケーションが最高だ 眼下に観光船が行き交うテムズを見下ろし、ミレニアム・ブリッジの先を辿れば先程見てきたセントポール大聖堂が、そしてその横に広がるシティの新しい建造物 ロンドンの懐の深さを視覚的に印象付けるにじゅうぶんな景観だ
 しばしの休息後、ミレニアム・ブリッジを再び渡ってセント・ポール大聖堂の横をかすめてイングランド銀行まで徒歩で 名も知らない街々の様相がそれぞれ面白い 迷うことんくイングランド銀行に かつて世界の金融の中心であった場所、その背後にはシティのビジネス街が広がっているはずだ でも、そこまで足を伸ばす元気はない

          


  イングランド銀行の前で、珍しい乗り物に 若者10人以上が全員で足漕ぎで進む人力推進バスでそれに乗った若者たちが大声でラップを歌いながら車を進める 伝統的なイングランド銀行の佇まいと若者たちの嬌声、その対比が面白い

 ホテルへ帰る 休息後夕食へ これまではパブ風のところで摂ったり、プレタ・マンジュ風のところで買ったサンドウィッチや簡単な料理、それにワインやビールのホテルへの持ち込みで済ませてきたが、最終日とあって始めてホテルのラウンジで 肉料理とサラダそれにワインをグラスで 小エビの入ったサラダはドレッシングもうまい 肉料理はタルタルステーキ風だが少し酸味が効いていて、肉のしつっこさを解消している 付け合わせのポテトがうまいし量も多い 赤のグラスワインを注文したのだが、この量がまたすごい これまでの店の倍は優にあり、フルボトルの4分の1ほどに相当するのではないか 
 別途支払ったが、それでいてこれまでしてきた大衆店の価格と比べてそれほど高くはない 十分満足した

【11.5キロ 18,317歩】
 



                      
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