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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

緑の窓辺とスウパアへの道 付・戦争と平和

2015-06-05 02:31:33 | 写真とおしゃべり
 6月3日には、おとなりの滋賀県にまで梅雨入りが宣言された。すわここもと思った4日、風はややあったが晴れ渡って湿気もなく、とても清々しくてまるで初秋の気候のようだった。



 写真は私の部屋(二階)の窓辺からだが、緑がいっそう青々として、折から渡る風に揺れるのが心地良い。読書やPCに疲れて目を上げると、これらが飛び込んでくるのだから私が幸せ者だ。
 ベランダのたたきに映る木陰もくっきりとしてまさに緑陰をなしている。



 午後、冷蔵庫がカラッケツなので食料を求めて近くのスウパアヘと田舎道を歩く。10分足らずの道だがそれなりに四季おりおりの変化があって飽きない。散歩のつもりでゆっくり目に映るものを確かめながら歩く。
 先週の末ぐらいから田に水が張られるようになり、それらの水がおりからの風を受けてさざ波となって平面にアクセントを添える。



 田に水を送る強力なポンプがある。このポンプにはちょっと恨めしいものがある。ひとつはご覧のようにコンクリート製のU字溝になったお陰で、この水路は1年の半分以上は水がないカラッケツの空虚な空間になってしまった。
 それ以前は、ここは普通の小川で、年中水が枯れることもなく、小魚を始め水棲の小動物たちの楽園であった。いまはもう、それらが棲める余地はない。

          

 もう一つは私的な恨みである。うちから100メートルほどのところにこんな強力なポンプができたせいで、うちの井戸が枯れてしまったのだ。カスカスと音がして、僅かな水と砂を汲み上げるのみになってしまった。
 泣く泣く大枚をはたいて、もう一つ下の水脈に届く井戸を掘り直した。

 水は張られたがまだ田植えは始まっていない。多分この週末に一斉に始まるのだと思う。

 鎮守の森に差しかかる。その前のうちの倉庫の屋根や側壁が鮮やかなブルーに塗られたため、並んだ石灯籠とのミスマッチがあって、ちょっとシュールな光景となっている。

          

 ビワがなってるところがあって、ほとんど色づいていて、まもなく採ることができるだろう。ザクロの花と赤ちゃんも見つけた。もう一丁前にザクロの形をなぞっている。萼のなかの白いツブツブが本当の花で、それが実になるのだろう。

 カキの子供もいる。やはり一丁前にこの果実特有のやや四角い形を備えている。カキの小さいのをガキというのだが、これはもう何度も繰り返したので今回はいわない。

          

 スウパアでいろいろ買った。トータルで1,000円以上買うと玉子10個が100円になるというのでそれもゲット。
 キハダマグロのすき身がお値打ちだったので、今夜のメインディッシュはカイワレやオオバなどを合わせたカルパッチョに決めた。
 明日のメインディッシュには、小アジを買ったのでこれを揚げて南蛮漬けにしようと思う。

          

 帰途、世界には戦争や原発事故の後遺で大変な人たちがいたり、沖縄の風光明媚な海が戦争のための基地に変えられようとしているのに比して、この瞬間はなんと平和だろうと思った。しかし、それらの事態とこの平和の間にはもちろん相関関係があって無縁ではない。ようするに。いつなんどき反転するかもわからないところで暮らしているのだ。彼らが一時的にそうした苦難を背負っていてくれるから、私はつかの間の平和を貪っていられるのだ。

          

 帰ったら、国会の参考人質疑で憲法学者の参考人三人全員が、いま政府が提案している安全保障関連法案が違憲であると明言したという報道がされていた。三人のうちの一人は自民党、公明党、次世代の党が推薦した憲法学者で与党にとってはとんでもないしっぺ返しを食らった形だが、この人も憲法学者である以上、これを合憲だとしたら飯の食い上げになるくらい明々白々の違憲法案だということだろう。
 直ちに廃案にすべきあろう。



コメント
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