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グルジアから英雄がやってきた! 身辺雑記など

2012-05-25 01:27:50 | よしなしごと
 標題でそれが誰のことか分かる人はやはり年配の人だろう。
 グルジアはかつてロシア帝国の領土であり、ロシア革命後は1991年までソヴィエト連邦の一部であった。
 このグルジアに1878年に生を受け、レーニンに次ぎ、ソ連の2代目の指導者になったのがヨシフ・スターリンであった。彼はヒトラーと並び、20世紀を震撼させた全体主義の象徴となるのだが、それが今回の記事の主旨ではない。

       

 内視鏡手術後3日以上が経過し、さまざまな禁が解けたので、久々に農協へ行ったら、破竹が出ていたので早速ゲットしてきて湯がいた。
 破竹は硬い部分と柔らかい部分の見極めが難しい。大枚250円(4本で)をはたいたのだからと欲張ってぎりぎり包丁が立つところまで使ったら、果たして硬い部分が残ってしまった。

          

 午後、宅配便で毎月3本ずつとっているワインが届いた。
 などというと優雅な生活を送っているようだが、月々2,550円だから一本あたり800円余の贅沢である。
 このシリーズ、毎月違う国や地方のワインが送られてきて楽しい。
 今月はグルジアのワインだった。

 ちょうど、H・アーレントの『全体主義の起源』の解説書の、ソ連についてのところを読んでいて、当然スターリンも登場しているので、その奇遇に驚いた。
 私の年代になるとグルジアと聞けばすぐスターリンを連想するのだ。

       

 ところでこのグルジア、ネットで検索すると、スターリンの出身地ゴリ市では、今なお市役所前に銅像が立っているという。一方では、スターリンの子孫が「もうここには住みづらい」といって国外へ出たという話もあって、いろいろ複雑なようだ。
 検索ついでに、ヒットしたのはグルジア出身の力士たちで、現在、十両以上には臥牙丸、栃ノ心、黒海の三人がいるようだ。黒海はなんとなくそれらしいが、ほかは全く知らなかった。

 ついでながら大相撲も、国技だの何だのとしゃちほこ張らないで、この際、抜本的な改革を行い、オリンピック正式種目を目指したらどうだろう。かつて、柔道がそうであったように。まあ、これは余分なことだ。

          

 閑話休題。
 ところで、せっかくきたワインだが、6月3日まではお預けである。
 術後の諸制限が緩和されたとはいえ、飲酒は2週間のご法度で、その解禁日が6月3日なのである。その日になったら、赤でも開けようか。

 夕方、近くを散策。去年までちゃんと耕作されてきた田んぼが、今年は田おこしもされず放置されている。三方を住宅に囲まれ(とくに南側は高い建物)、一方はバス通りという離れ小島のような田んぼなので、もう米作りを諦めたのだろうか。それとも、この農家に何か変事があったのだろうか。
 野次馬根性がむくむくもたげて気になることしきりだ。いろいろ事情はあろうが、田んぼが減ってゆくことは少なからず寂しい。

       

<追記>写真を撮っていて気づいたのだが、グルジアのアルファベット表示は「GEORGIA」で、これはアメリカのジョージア州と同じ綴りで発音も同じだという。
 ただし、語源的にいうとグルジアのそれはキリスト教の「聖・ゲオルギウス」に端を発するのだそうだ。一方、ジョージア州のそれは、当時の英国王ジョージⅡ世によるという。
 なるほどと、ここで納得しないところが六の野次馬根性。
 ではヨーロッパでの「ジョージ」という名前の由来はと探ってみると、なんとやはり「聖・ゲオルギウス」に行き着くではないか。
 ちなみに、「ゲオルギウス」の語源は「大地(geo)で働く(erg)即ち農夫」とのこと。

コメント (2)
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