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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

忍者の撒き菱? と間奏曲としてのお相撲の話

2012-05-22 01:32:41 | インポート
 稲の品種(はつしも)からして田植えの遅いこの地区では、やっと田起こしが行われつつあります。
 これまでどこにいたかと思われるようなムクドリの群れがやってきて、掘り返された虫けらたちを求めて耕運機のあとをついて回るユーモラスな風景があちこちで見られます。
 近くの苗代を見たら稲は15センチほどに成長し、もういつでもいいよという感じでスタンバイしていました。

       

 私の窓から見える田んぼは、比較的のんびりしていて、昨日やっと田起こしをしました。その前日、この田圃で青黒く点々としているものの写真を撮りました。
 都会地の人にはなんだかわからないかもしれませんね。
 この青黒いものはそのまま鋤き込まれましたから、たぶんまた来年現れるはずなのですが、その答えは最後の写真に譲ります。

              

 話はその前日に飛びます。たまたまつけたTVで旭天鵬の優勝シーンを見ました。
 花道を引き上げる時、ほとばしるような涙を流していたのが印象的でした。

 相撲のことはあまり詳しくはありませんが、幕内最年長(しかも歴代で)の優勝のようです。しかもこの人、相撲界にモンゴルブームを呼ぶこととなったそのモンゴルからの一期生なのだそうです。
 ようするに、白鳳はもちろん、朝青龍などよりもうんと先輩らしいのです。
 それでいて初優勝。涙がでるはずですね。
 説明や解説を聴いていて、「ああ、この人でよかったな」という祝福の気持ちが自然に湧いてきました。

       
 
 これも説明で知ったのですが、この人の優勝でモンゴル勢の優勝回数は50回目だとのこと、これにもいささか驚きました。

 私がある新聞社の時事川柳欄に「君が代が虚しく響く国技館」と投稿して入選したのはもう10年ほど前でした。その頃は、まだこんな句でもそれなりに時事性があったのですが、現在、こんな句を投稿しても絶対に採用されないでしょうね。今では時事性もニュース性も全くない当たり前のことになってしまっているからです。

 さて、上の青黒いものの正体は、ここに掲げたレンゲ花が変化したものです。
 花が散り、そこにできた青黒いさやの中に実が入っているわけなのですが、よく見ると、もうはじけて実が飛び出たものと、まださやが閉じているものとがあります。

       

 昔はこれを鋤き込んで肥料にし、そのためにわざわざ収穫後の田にその種を撒いたのですが、いまや化学肥料全盛の時代、かえって適正な肥料の投入を混乱させるとかであまり積極的にはレンゲを育てないのだそうです。
 ですから、私が子供の頃そうであったような一面に広がるレンゲ畑はほとんどなくなりました。
 実はこの花、岐阜の県花なのですが、そのお膝元においても一面のレンゲ畑はもはやそんなには見られないのです。


コメント (2)
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