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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

首の回らない男による桜ん坊の収穫

2012-05-14 17:18:27 | 写真とおしゃべり
 桜ん坊を採った。
 例年より数日遅い。
 去年あたりから実の付き方があまり良くない。
 樹そのものの寿命か、あるいは環境の変化か。

       

 そういえば、今日の「朝日」の「天声人語」は燕雀の減少を述べていたがたしかにその通りで、以前はこの辺でも肩にぶつかるのではと思うほどうるさく飛び回っていたツバメをとんと見かけない。
 先般、奥美濃へ出かけた折、彼らを見かけ、ああ、この季節になぜ我が家の方ではいないのかと気づいた次第なのだ。
 
 それらと関係があるのかどうか分からぬが、以前はこの桜が花をつけるとうるさいほどやってきたミツバチが申し訳程度に2、3匹しかやってこない。
 花の数の割に実の付きが悪いのもそのせいかもしれない。

       

 加えて今年は採る側にも異変があった。
 数日前、首にできた脂肪の塊の摘出手術を行い、まだ抜糸してないので首が突っ張ってよく動かないままでの収穫だった。
 無理して上ばかり向いていたせいか傷口が少し痛んだ。
 慌てて採りやすいところのみにして切り上げた。

       

 しかし、早く採らないと鳥たちにみんな食べられてしまうのだ。
 それに、娘の行っている学童保育の子供たちのおやつに季節の味を届けてやりたいし。
 今年はもう一度採れるかどうか。
 かつては一週間ほど連日、もっと大きなザルに一杯ずつ採れたのに。

 過ぎし日に思いを馳せ、今を憂う老人特有のルサンチマンなのだろうか。

コメント (1)
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