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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

初詣 元日の陽を浴びる野菜たち そして川柳

2012-01-02 03:12:28 | 川柳日記
 元日のことである。
 朝のうちは曇っていたが昼近くになって晴天になったので、ある用件のために徒歩で外へ出る。
 用件を済ませてふと気づくと、そこは大晦日に通りかかって日記にも載せた鎮守様の近くだった。昨年のどん詰まりに訪れた場所の近くに年改まってから縁あって来たのだからと、柄にも無く初詣としゃれこんだ。

       

  

 予想したとおり、落ち着いた雰囲気で人混みなど全くなかったが、それでも三々五々、私のような善男善女が訪れて、ウロウロしていた10分ほどの間に、十数人が参拝していった。
 皆それぞれがゆっくりと参拝している。
 名のある混み合った神社ではそうは行かない。
 拝殿にまで近づけないことすらある。

     人の背を拝んで帰る初詣   (詠み人しらず)

 帰り道、例によって回り道して畑を見て歩いた。
 元日の陽光に路地ものの冬野菜が生き生きときらめいていた。
 こんななんでもない風景が結構心地よいものなのだ。
 都会に住んでいるひとには味わえない情景かも知れない。
 なんだかすこし得をしたような気分になった。

  
       
          

 ところで初詣に関する私の川柳であるがこんなのを作った。

      一枚の空分けあって初詣   六

 だが、作ったといっては恐れ多い。
 実はこれ、親しい俳人が年頭の辞に添えた俳句の完全なパクリなのである。
 その句にいわく。

      一枚の空がありけり初詣  ◯志

 あえてそのパクリを載せたのは、この違いのなかに俳句と川柳の微妙な差異があるように思ったからだが、諸兄姉はどうお思いだろう。
 もちろん、競うつもりは毛頭ない。もともとジャンルが違うのだから。
 ◯志さん、新年早々ごめんなさいね。
 

コメント
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