バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

グルタミン酸トランスポーターと脳形成

2009年02月26日 | 医療 医薬 健康
田中 光一(東京医科歯科大学 大学院)
日本薬理学雑誌 Vol. 130 (2007) , No. 6 455-457

グルタミン酸は,神経幹細胞の増殖,神経細胞の移動・成熟にとって重要な役割を果たすことがin vitroの実験から示唆されてきた.しかし,グルタミン酸受容体欠損マウスなどのグルタミン酸のloss-of-functionモデルでは,脳の形成異常を示さない.我々は,グルタミン酸トランスポーター欠損マウスを用いグルタミン酸のgain-of-functionモデルを作成した. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/130.455

新規HMG-CoA還元酵素阻害薬ピタバスタチンの薬理および薬物動態的特徴と臨床効果

2009年02月26日 | 医療 医薬 健康
山崎 裕之1), 藤野 秀樹1), 金澤 瑞穂2), 玉木 太郎1), 佐藤 文泰1), 鈴木 幹夫3), 北原 真樹4)

1) 興和(株) 東京創薬第一研究所 動脈硬化研究部
2) 興和(株) 学術第一部
3) 日産化学工業(株) 物質科学研究所 医薬研究部
4) 日産化学工業(株) 生物科学研究所 医薬研究部

日本薬理学雑誌 Vol. 123 (2004) , No. 5 349-362

近年3-Hydroxy-3-methylglutaryl-coenzyme A(HMG-CoA)還元酵素阻害薬(スタチン)は高コレステロール血症の治療薬としては最も頻用されている.ピタバスタチンカルシウムは従来よりも有効性に優れるスタチンを目指して,探索研究から臨床まで国内で開発された新規のスタチンである.薬物動態試験から,ピタバスタチンは肝臓に選択的に分布し,胆汁中に排泄された後効率よく腸肝循環し,長い血中半減期を示した. J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/123.349



高脂血症治療薬の研究開発

2009年02月26日 | 医療 医薬 健康
高脂血症治療薬の基礎

谷本 達夫(三共株式会社)
日本薬理学雑誌 Vol. 129 (2007) , No. 4 267-270

高脂血症,特に高コレステロール血症ははすでにスタチンの登場によりかなり医療満足度の高い領域になった感がある.しかしながら,多くの大規模臨床試験の結果からLDL-コレステロールをより下げることが冠動脈疾患の予防に繋がること(the lower the better)から,高脂血症ガイドラインもより低く再設定された.スタチンだけでは目標のLDL-Cに到達できない患者も多く,さらなる併用可能なLDL-コレステロール低下剤が求められるようになって来た.J-Stage >> JOI JST.JSTAGE/fpj/129.267

軟腐病菌のバクテリオシン遺伝子

2009年02月26日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
出願番号 : 特許出願平10-278786 出願日 : 1998年9月30日
公開番号 : 特許公開2000-102388 公開日 : 2000年4月11日
出願人 : セントラル硝子株式会社 発明者 : 神尾 好是

発明の名称 : 軟腐病菌のバクテリオシン遺伝子

【課題】 軟腐病菌が生産する抗菌性タンパク質であるバクテリオシンをコードするDNA断片を提供し、バクテリオシンを利用した応用分野に道を広げる。
【解決手段】 軟腐病菌のバクテリオシンをコ-ドするDNA断片、特にエルビニア・カロトボーラ サブスピーシス カロトボーラ IAM1068およびエルビニア・カロトボーラ サブスピーシス カロトボーラ CGE234M403のバクテリオシンをコ-ドするDNA断片である。
【効果】 軟腐病菌のバクテリオシンをコードするDNA断片が得られ、そのDNA塩基配列が明らかになった。軟腐病菌は、野菜類を腐らせてしまう主要な植物細菌病であり、本発明によって得られたバクテリオシン遺伝子をコードするDNA断片を用いて、軟腐病菌を防除したり、該細菌の検出等に道を開くことが可能になった。明細書(Text) >> J-tokkyo



RNA機能を利用した遺伝子発現制御による大豆の成分改変

2009年02月26日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
永松 敦・金澤 章(北海道大学大学院農学研究院)
大豆たんぱく質研究 第29 巻2008 Page26
Modification of Soybean Components through Gene Expression Control by the
Function of RNA
大豆においてVIGSの誘導が可能であることが証明され,さらに,sf3'h1遺伝子がF3'Hたん白質をコードしていることが証明された。http://www.fujioil.co.jp/daizu/report/pdf/029/29_05.pdf

酵母ミトコンドリアでは二重らせんをひねらずにDNA組み換えを開始

2009年02月26日 | 生命科学 生物誌
- 新原理の発見で、試験管内と生体内での仕組みの矛盾を解消 -
 基幹研究所の柴田遺伝制御科学研究室と吉田化学遺伝学研究室とのグループは、酵母ミトコンドリアに特有のMhr1タンパク質による組み換えで、これまでの予想を覆し、超らせんを生じずに相同対合を起こし、Dループではなく、三重鎖と考えられるDNA鎖交換体をつくることを発見しました。理化学研究所 プレスリリース 2009-02-24