バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

乳酸生成糸状菌による農産加工副産物利用技術の開発

2006年03月27日 | 菌類 細菌
研究成果の概要
本課題「乳酸生成糸状菌による農産加工副産物利用技術の開発」では、ポテトパルプなどの農産加工副産物をすばやく乳酸発酵する糸状菌についての基礎研究ならびに乳酸発酵物を家畜飼料や機能性食品原料として利用する研究を実施した。その結果、これまで分類学的に一種と考えられてきたRhizopus oryzae 内に乳酸およびフマール酸をそれぞれ蓄積する二つのグループが存在することを見出し、新種を提唱する段階にまで至った。また、乳酸生成糸状菌による発酵ポテトパルプの大量調製法を開発するとともに、その発酵ポテトパルプを肉牛、乳牛および羊に給与したところ、家畜の嗜好性が高い飼料として有効利用できることが明らかになった。さらに、発酵ポテトパルプには血中コレステロール低下作用などがあり、現代人が不足しがちな繊維質の供給源としてパンなどの穀類製品に添加できることが分かった。このように、限られた期間において基礎から応用に至る幅広い成果を得ることができた。詳細>>文部科学省DB
◇平成16年度科学技術振興調整費による研究実施課題等の評価結果について [付録(14)-6)]

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