イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

左とライト

2010-04-05 21:19:53 | 特撮・ヒーロー

先週の金曜だったか、出先待ち時間のTVから『仮面ライダーWの曲が流れてきたので、何かと思うと“小沢幹事長、参院定員2人区静岡に2人擁立か”の話題に流れてたBGMでした。ナレは聴き取れなかったのですが、午後2時台で、絵的に報道バラエティだから日テレ『ミヤネ屋』かな。

2人区に2人候補。ここに「2人で1人」の『W』サントラをあてられちゃあ、擁立され予定のお2人も、どなたとどなたかという個人名まではわかりませんでしたが、つらいトコですな。「ざまぁない」感じ。剛腕小沢の勝算いずれにありや。『W2324話登場のライアードーパント=路上詩人沢田さちお(モロ師岡さん)に「半人前でもいいじゃん」の色紙書いてもらって選挙事務所に贈ったら…

 …飾っておく場所はないね。局は違えど、選曲スタッフさんナイス仕事。

 前エピ2728話はリリィさん(長澤奈央さん)が助かってよかった。父よ母よ妹よの復讐に燃えるアクセル照井(木ノ本嶺浩さん)が、リリィとお祖父ちゃん(山野史人さん)の家族愛に触れれば気持ちも変わるはずとある程度予想できましたね。何よりフィリップ(菅田将暉さん)が、リリィを救うにはアクセルの力を援用するしかないと検索で突き止めながら「あいつのせいで翔太郎(桐山漣さん)が…」と理屈じゃない、ライダーとしての正義感もさておいて相棒愛に逡巡してくれたのも嬉しかったし、めでたく照井と共闘成立後ファングを召喚して「行くよ相棒!」と翔太郎のリカバリーを信じて疑わないのもよかった。

 翔太郎は照井の涙で無茶なツインマキシマムを試み、照井は親の仇=井坂追求の手がかりを求めつつとは言い上、お祖父ちゃん=フランク白銀のマジシャン魂とリリィの「お祖父ちゃんのラストステージのためにだけ、いま一度メモリの力を」の家族愛にうたれて翻意。翔太郎に無茶させた照井に反感を持っていたフィリップは“ライダーとして”と“翔太郎が望んだこと”を考えて照井と仲直りの儀式。3人のベクトルがきっちり1点に集中しました。

 登場以来、局面的にはWを上回る戦闘能力を持ちながら“回り回ってWふたりの絆の引き立て役”に落ち着いてしまうアクセルのポジショニングが若干気になりますが、それにしても『W』、いろんな意味で手抜かりがない。

 翔太郎とフィリップの意識がメモリの力でドライバに集結すると、意識が抜け出たほう(通常フォームではフィリップ、ファングメモリ使用の場合は翔太郎)は昏倒しますが、コレ“失神フェチ”には毎度こたえられない絵ですよ。所長亜樹子(山本ひかるさん)が心得て抱きとめてくれることもあるけど、だいたいフィリップの場合人知れず事務所ガレージの金網ステージでふらーっと。フィリップのこの“組織に追われているために(ゆるーく)隠遁している”感も亡命貴族っぽくて、でかいツボのひとつですね。22話では、事件解決と思って情報屋女子高生コンビとカラオケ中の翔太郎がファング持ちフィリップに「このタイミングで出なかったら絶交だ」と召喚され、皆が盛りあがっている傍らの席で人知れず…という、芸人の末期みたいなパターンもあり。

 さらにこの28話、インヴィジブルメモリのエピソードではがっつり翔太郎の“包帯萌え”も提供してくれました。

 仮面ライダーはシリーズが変わっても基本的には改造“人間”で、元は生身の、決して強くも無敵でもない人間。やはりたまには“やられ姿”や、弱いところも見たいわけですよ。でも、ヒーローたるもの、ただやられっぱなしではがっかりなだけ。そこで“やられてもおいしい”ツボの張りめぐらせ方が問われる。

W』はここらへんに、実に抜かりがない。だから弱点や、やられシーンを挟んでも、挟んだあとさらに強く、カッコよく見えるわけです。つくづく特撮は“特撮以外のパートが勝負”だなと思います。

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