イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

イヤーオブ閉塞感

2012-03-23 00:50:40 | 特撮・ヒーロー

日曜朝、略してニチアサ(“ヨウ”しか略してないが)のスーパーヒーロータイム、特に年明けに新作のグラフや紙媒体が出て、年度替り近辺に本放送が始まる“スーパー戦隊”は、月河にとってTV番組オブ・ジ・イヤー”と言ってもいい、その年がどんな年だったかの記憶を左右するくらい大きな娯楽の柱なのですが、早くも“イヤー・オブ脱落”になりそうです『特命戦隊ゴーバスターズ』

 個人的に、チーム名に濁音“゛”の付く戦隊はここずっとヒットだったのですが。凡退もあったけど。『ゲキレンジャー』なんかは放送終了後、ゴーオンジャーvsから“入り直し”して強烈に巻き返しました。

だってね、暗いんだもの『ゴーバス』。絵が。空気も。『カーネーション』BS視聴習慣がついたおかげで、日曜も「どうせ録画回してあるし」と安心しつつなんとなく730台にTVをつけてしまうのですが、ポンとスイッチ入れて目に飛び込んでくる絵がたいてい夜か、夕暮れか、司令室か、照明の消えたどこかしらの室内で、朝なのになんだか“実写版深夜アニメ”みたいなんですよ。出会いがしらの映像って結構、バカにできないレベルで番組全体の印象を決定付けます。アタマがかつかつに煮詰まったとき、とにかく何でもいいから音楽を!ビートを!旋律を!とFMをオンにした瞬間、曲じゃなくてDJやゲストのもしゃもしゃ喋りが飛び込んでくると「この局倒産しろ」と思ってしまう。

 測定したわけではないけれど、1放送回のオンエア映像中における“夜率”の高さというか、“照度の低さ”で大幅に損をしているのではないでしょうか。特に司令室、世をしのぶ地下組織じゃないんだからあんなに暗くする必要はないと思う。省電力、ならぬ省エネ(トロン)実践中ということなのか。

 『ゴーオンジャー』の炎神にあたる、各メンバーの相棒ロボ=バディロイドがCGでなく立体なところなど、かなり贅沢感はありますが、コイツが出てしゃべる、動くのが見たくて楽しみでしょうがない!というキャラがいまのところ見つからないのもつらいところです。敵のエンジニア?現場担当?のエンター(陣内将さん)がいちばんそうなりそうなのですが、ヒーロー側を目立たせるためか、序盤はあまり見せ場をもらえませんでした。紅一点のイエローバスター・ヨーコ(小宮有紗さん)もヴィジュアルはとてもかわいいのに、もっぱらツンデレのツン期まっしぐら、というよりイヤ期一直線で、教科書的な“職場にいたらイヤな女性同僚”キャラになっている。メンバー中最年少設定なので、あえて“わかりやすい妹キャラ”にしたくないという思惑もあるのでしょう。どこかで色合いが変化していくのだろうなと読めてしまうのもまたちょっとね。

 “特命”戦隊と銘打たれると、つい『相棒』の特命係を連想し(東映族で親戚みたいなモンだし)、“規定の職制と服務規律に基づきルーティンで職務遂行する”通常スタッフと対比される“遊軍”的存在、つまりは“レールに乗らない、乗れない変人・はみだし者たちの、自由でゆるーい集まり”をイメージして軽くワクワクしていたのですが、13年前のワクチンプログラム移植とかなんとかでむしろ“宿命”戦隊とでも呼んだほうが当たっていそう。うーん、どうも、いちいちこちらの琴線を逆撫で、逆撫でと行くほうに作られてる感じなのだなあ。

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