イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

くなんひんれんだ!

2007-01-06 15:41:01 | CM

いきなりまた↑↑↑『笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ07』を見ていない人にはわからないタイトルを付けてしまいましたが、ココリコ田中はああ見えて(どう見えるんだ)なにげに中高で落語研究会に所属していたり、噺家に弟子入りしたりしていないでしょうか。ネタは二人で作って「ウドちゃんならセリフ長過ぎて無理かなと思う部分が全部(田中なら)できる」と評してもいたようだから、むしろ天野っちのほうなのかなとも思いましたが、田中の一人しゃべり部分が、完全に“与太郎噺(ばなし”の構図、転結なんですよね。「号令、1!」で途端落ちもいいし、それこそクナンヒンレンの「押すな押すな、ケガ人が出たら、保健委員のオレが困る」を下げにしてもいい。元ネタを持ってきてなぞったとは思えないけど、あんなに言葉数の多い田中を見たのも映画『みんなのいえ』以来。何となく趣味で古典落語のDVDを見てたりすると、時間切って新ネタ求められたときにあの作り、語り口がポッと出るかもしれないなと思ったもので。考え過ぎかな?何となく、TVで成功している若い芸人さんの、お笑い志した契機に古典があるかも?と思うとちょっとホッとするんです。最近のお笑いはまさしく“芽吹いた瞬間に青刈り”なスピード消費ぶりですが、地味でも分厚い古典に根ざした要素がいくらかでもあれば、刈られても必ずしぶとく次の芽が吹くと思うので。

『ドリームマッチ』の録画を何度か巻き戻して見ていると、JOMOのCM。

「人間以外の動物は、長く走ることができない」

サルが走るところからあれっと思って早送りをとめると、ニワトリが走りイヌが走り、最後にイノシシが来て、十二支一巡して人間にタスキを渡すというストーリーなんですね。「辰はどうするんだ辰は、CGか?」と思って巻き戻すと、タツノオトシゴが極小のタスキかけて水中浮遊してる。巳はほとんどリボンなタスキを首に結んだヘビがアスファルトを高速スピニング。這いずりもん苦手な人がうっかり見ちゃったときのための口直しのように、次のウマまで一瞬街の風景にパン。ここがうまいね。ネズミが横一線に並んでのスタートから、ウシ-トラ-ウサギぐらいまでは緑の風景で、タツの水中をはさんでだんだん都会になっていく背景もなかなか考えてあります。

何より、最後に人間のランナーがタスキを受け取って走り出した背中を、じっと見つめる格好のイノシシくんがとてもかわいい。十二支のアンカーがコイツでよかったなぁと思えるほど。このCMを見たあとで「校庭に走り込んできた体重100キロのイノシシ、一時間後に射殺」なんてニュースを聞くと、基本的に動物と子供が苦手な月河でも「…残酷」と思えてしまいます。「せめて牡丹鍋にして食べてあげるとか…」

「人はどこまで走るのだろう。あなたの道。JOMO」

ところで、JOMOって何の会社でしたっけ。ウチの近所でも看板見たような気もするけど。

コメント
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