山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

聞かれない「欲しがりません、勝つまでは」

2008-02-20 22:00:09 | Weblog
 ↑ 山形市街地東部を南北に走る国道13号と山形のシンボル千歳山。ここだけで1日あたりの二酸化炭素排出量はいかほどか? 顔写真は左から菅氏、東国原氏、麻生全国知事会長

 民主党菅代表代行と東国原知事との対談を聞いて、大同小異という感じがした。 片や道路特定財源廃止論、もう一方は堅持論であって、主張は正反対のようであって、「必要な道路造り」を主張する点では一致しているように感じた。しかもその道路とは自動車道路であって、とりわけ高速道路のことである。
 さて、今年の洞爺湖サミットでは「地球温暖化抑制」が主要テーマだという。 なるほど、日本国内では地球温暖化という言葉が聞かれない日はないほどに、すっかり日常化しており、多くの国民がその脅威を感じ、官民ともにその抑制策が様々に語られている。だが、二酸化炭素排出の主役たるクルマの走行(※注)の大胆な抑制が提唱されることはない。せいぜいエコドライブとかアイドリングストップ程度である。それどころか、道路建設なくして地方の自立はありえないとの論調が地方政界では支配的である。
 だが、立派な道路ほどクルマの走行量は多くなり、更に高速化に伴い二酸化炭素排出も増加する。つまり「地方の自立」と「地球温暖化抑制」の両立は困難なのだ。まさに、総論として、誰しも地球温暖化抑制は大いに賛成だが、各論として道路建設抑制には反対の声が高まるようだ。これぞ「総論賛成、各論反対」の見本なり。
 戦争中、国民は贅沢を抑制され、「欲しがりません、(戦争に)勝つまでは。」と言わされたが、「道路は欲しがりません、地球温暖化の脅威に勝つまでは。」と宣言する都道府県知事は一人も居ないようである。・・・居るわげないべした。

 ※注:クルマの走行のみは二酸化炭素の全排出量の20%程度だが、クルマ社会を支える石油輸送、火力発電、車体・部品生産、販売、道路建設、損害保険事務、警察業務、等々に伴う二酸化炭素排出の総量は40%を超えても不思議ない。  
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