山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

“米山弁”から若狭弁・大阪弁へ

2007-12-17 23:09:28 | 方言
 山形県南部の田舎の女子高生たちの吹奏楽によるジャズ演奏を描いた映画『スウィング・ガールズ』では出演者たちが山形弁とも米沢弁ともつかぬ可愛らしい“米山弁”を話していたが、この映画の主な出演者たちの多くがNHKの朝の連続ドラマの主役もしくは重要な脇役を演じているのは興味深い。
 トランペットの上野樹里は『てるてる家族』、トロンボーンの本仮屋ユイカは『ファイト』、野球部員の福士誠治は『純情きらり』、顧問教師の白石美帆は『どんど晴れ』に出演していたが、トランペットの貫地谷しほりは現在『ちりとてちん』で熱演している。
 このドラマで主演の貫地谷は若狭弁と大阪弁をしゃべっているが、むろん『スウィング・・』では“米山弁”を話していた。
 若狭弁はやはり地理的にもかなり関西弁風であるが、大阪弁の「そやさかい」(そうですから)が若狭弁では「そやさけ」になる。それでは若狭弁と山形弁はまったく関係がないのか。否、かなり関係がある。
 最上川の河口の港町酒田がある庄内地方では「んださけ」となり、最上川を遡った山形市近辺では「んだはげ」となる。これは江戸時代、琵琶湖船運ー若狭の港湾ー日本海を経由しての北前船の西回り航路による最上紅花などの出羽の産物と上方の文物との交易に伴い上方の言葉の影響も受けたのである。
 ※ 写真「左」は映画『スウィング・ガールズ』の主要メンバー。一番左の女子が貫地谷さんと思われる。「右」は『ちりとてちん』で熱演中の貫地谷さん

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