下野国(現在の栃木県)の「一の宮」はどこ? むろん日光東照宮だべ。んだて(だって)世界遺産の関東地方で最大級の神社だべした(だからではないか)。
ブブ~! 残念でした。東照宮は江戸時代の造営。
一の宮とは古代、中世のもの。
ところで「一の宮」を発音すると「イチノミヤ」。
容易に「ウツノミヤ」が連想される。
この写真の神社は「二荒山神社」。「フタラサン神社」と発音されるのだが、「ニコウサン」とも発音できる。
つまりは「日光山」である。やはり世界遺産の日光と関係ありそうだ。
確かに日光にも二荒山神社がある。
この日光の二荒山神社こそがもともとの下野国(現在の栃木県)の一の宮なのだ。
でも、多くの人々は日光と聞けばどうしても東照宮を想起してしまう。
その東照宮のすぐ近くにあるのが二荒山神社なのである。
それならば「ウツノミヤ」は日光にあってもよかったことになる。
しかし、たぶんイチノミヤの分身がこの写真の位置にあったら、ここがウツノミヤになったのかもしれない。
ともかく、関東平野の真っただ中ながら、このあたりだけが高台になつている。
山形城下の場合、城下の南北を二分する“大社”である鳥海月山両所宮と六椹八幡宮のうちの六椹八幡宮の親神社とも申すべき公害の高台に鎮座する柏倉八幡神社がごく最近社殿・拝殿ともに消失したのはひどく残念だ。
この神社は源頼朝の直臣であった安達藤九郎盛長の伝承が多く残る土地の総鎮守であり、文字通りの源氏の守護神である。上の写真のこんもりとした森の部分が八幡社である。背後のピラミッド状の山とともに霊気を感じさせる景観である。
さて、去る8日から昨日まで自称「日本三大植木市」の一つが山形市内で開催された。
でも、山形でもマンションが増加し、戸建て住宅でも「庭に植木」よりも「庭に駐車場」を求める家が激増する中、植木業者の出品はかなり減少しているように思えてならず、むしろ中高生などの若者向けの食べ物屋のテント店が増えているようだ。
この植木市は上の写真の薬師堂の祭日の一環として催され、400年の伝統を誇る。
薬師堂の枕詞(まくらことば)として「出羽国分寺」が付く。
聖武天皇の奈良時代からこの国分寺がこの地にあったとは思えないが、とにかく「一の宮」ならぬ「出羽一の寺」ということになる。
数々の出店の中でも子どもたちや若者たちに最も人気のあるのが恒例の「おばけ屋敷」である。(写真は3年前の撮影)この日も中からきゃーきゃーという声が響いていた。