山形の過去、現在、未来

写真入りで山形の歴史、建物、風景を紹介し、併せて社会への提言も行う

初夏のような陽気と残雪が見える風景

2011-04-16 23:27:44 | 風景
 一昨日と昨日の山形は20℃を超す高温だ。
 今年になってから私は初めて衣服が三枚の姿で外出したが、緩い坂道を歩いているうちにとうとう二枚の衣服になった。
 道路の向こう側には蔵王連峰の主峰熊野岳の前立てのようにそびえている龍山の雄姿が眺められるが、手前の丘陵部分は早くも春の装いを急いでいるのに対し、上半分の龍山の部分のほとんどがいまだに残雪で覆われている。
 まもなく山形でも桜が開花しようとしているのに、例年よりはかなり残雪が多いようだ。
 龍山の標高は1364m。その背後の蔵王熊野岳は1841mである。
 そしてこの2つの峰に連なる蔵王連峰は南北にのびており、その背後に大地震と巨大津波で未曾有の災禍がもたらされた宮城県と原発事故の渦中にある福島県がある。
 こうして、こちら側の山形は津波の災厄からも、また放射能の飛散からも護られている。
 もともと有史において山形の地は大きな地震は少なく、また多少強い地震があっても被害は少なく、それゆえ最上(もがみ)の地と呼ばれてきたとも言われる。
 でも、蔵王連峰は複合火山の集合体で、手前の龍山の前面も背後も火口壁である。
 つまり、背後の蔵王温泉も古い火口の跡であり、手前の西蔵王高原の窪地部分も火口があった所のようだ。
 この度の三陸沖を震源とする超巨大地震の影響で休火山である蔵王も「寝た子が起こされた」ような状態になって火山性地震が起きる心配はないか、いささか心配である。
コメント
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