福井北から北陸自動車道に入った。武生あたりから消防車の一群が気になった。延々と続いていく・・・。俺のエスティマは森下(8期生・立命館大学院先端文化生命)が運転してくれている。当然にして追い越し車線だ。つまり消防車の一群を追い越すかたちになる。・・・ところが、いつまで追い越しても切りがない。それほどに連綿と繋がっている。
廿日市・府中・大竹・・・・広島県の消防自動車の一群・・・どころではなく大群。
これってみんな被災地で活動をしてきた車なんだ・・・。
当たり前だが俺たちが出くわしたのはたまたま広島県の消防車であり、他の都道府県もまた被災地に出向いているはずなのだ。・・・それなのに、その類の報道は影を潜めている。
消防だけではない・・・自衛隊もだ。
ウチの塾生のお父さんたちも被災地に入っていると聞いた。塾の地元には陸上自衛隊がある。それなのに・・・ほとんど自衛隊の露出はメディアには現れない。
なんで?
自衛隊や消防・・・それ以外にも幾多の人々が被災地のために頑張っている。最前線で頑張る人々もいれば、各都道府県で兵站で頑張っている人々もいるはず。どこであろうと頑張っている・・・はずだ。
なぜメディアはその事実を伝えない。お父さんが最前線で苦難に逃げることなく立ち向かっている・・・その姿を子供たちに知らせる義務が国にはある。
一部の献身的努力を行っている医師や芸能人の姿はよく目につく。しかし、それを仕事として普通に、実直に頑張っている人々の姿がメディアからは垣間見れない。
今こそ、普通の光景が見たい。普通の光景を子供たちに見せてあげたい・・・。
車にのっている以上、それ以外の方法はあまりない
かれらは、そしてかれらも、週刊誌すら掲載しない死体の山を見て、現実の地獄の対処をしてきたのだ
せめて窓を開けて、手を振るぐらいはしておきたかった
そんな思いを、ラジオのリクアストに託す