弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

事務所開設12年目!
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【業務日誌】疲れが出ている

2020年08月20日 07時23分33秒 | 業務日誌
おはようございます!
今日はまた暑くなりそうな@湘南地方です。

お恥ずかしいですが、家で寝転がりながらスマホからエントリ中。
だらしない状況で失礼します😅
「充電不足」な感じで起き上がれず。。
多忙→運動不足→不眠症→朝に疲れが残る→効率落ちる→多忙…
の悪循環に陥ってます。

いかん。すごく良くない。

ひとまずもう少しだけ寝転がって体力回復しつつ朝のルーチン(ブログもそのひとつ)をこなして打開を図っています。
メール対応もこのまま済ますかな。

夕方は何とか運動しよう。
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【知財記事(特許)】セルフレジ無効審判

2020年08月19日 08時24分04秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日はここ数日よりも幾分涼し目な@湘南地方です。

さて、標記の件につき、特許権者である㈱アスタリスクからニュースリリースが出ていました。
本件は6月に書いたこの記事のその後の動き。

まだ審決公報がオープンになっていないのではあるけれど、一連の経緯からは「審決の予告」の内容ほぼそのままであることが予想される。
要は、「特許の一部は無効にされたが一部は残った(先のエントリでいう、【請求項3】)ということ。
ユニクロが実施しているレジがこの請求項3に該当するかは、審判の流れではわからない。

審判請求が2019/5/22だったから、およそ15カ月での審決。
口頭審理もやってこれなら、比較的迅速な方じゃないかな…と思ってしまうのは業界に染まりすぎ?

経過をみていたら、審理終結通知の後に「応対記録」があったのでのぞいてみた。
応対の趣旨は、「審決の予告」に対する被請求人からの問い合わせに関するもの。
先のエントリでも書いたけど「審決の予告」は被請求人に対する“訂正のラストチャンスだよ”という通知の意味合いもある。
「応対記録」には、被請求人は訂正を行わないから、訂正の猶予期間を待たずに早く審決を欲しいと希望。請求人も同意した、との内容が記されている。
確かに、「審決の予告」が発送されたのは6/5だが、そこから60日を経過していない7/14に審理終結通知が出されている。

まあ経過情報を見ていると、今回審決がでた無効2019-800041のほかにも異議が1件(こちらは前記無効審判の結果が出るまで手続中止となっている)、無効が1件出されている。
なかなか激しい攻防戦が繰り広げられている中、今日も全国のユニクロやGUでは既存のセルフレジを使い続けているものと思われる
(まあ、設備改変も大変ではあるだろうけど)。
被請求人=特許権者のリリースによれば「ファーストリテイリング社からは、当社が保有する複数の特許に対して本無効審判を含め5つの無効審判を請求されています」
とあるほか、
「本無効審判の審決において無効と判断された部分につきましても、知的財産高等裁判所に審決取消訴訟を提起する予定です」
「当社は無効部分に対する当該審決の内容を加味した上で、新たな特許(特許第6736244号)を取得したことも併せてお知らせいたします」
とあり、全面戦争の様相を呈している。
当然、ファストリ側も一部認容部分についての審決取消訴訟を提起することになるのだろう。

本件、落着まではまだ当面かかりそうな状況。


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【知財記事(商標)】梨と林檎

2020年08月18日 09時05分24秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日はここ数日に比べれば多少涼しい(いや、涼しいわけじゃないけど)@湘南地方です。
予想最高気温は34℃…涼しいわきゃない。

さて、今日はこんなニュース

(GIZMODOより引用)
===================
そんなのナシだよね。Appleに訴えられた梨のおハナシ


カナダのウェブメディア、iPhone In Canadaでは、あのApple(アップル)が お食事の支度準備アプリ「Prepear(プリペアー)」に対し、商標登録について異議申し立てを訴えたと報じて話題になっています。それに対し、この異議申し立てに反対する有志たちが立ち上がってChange.orgの署名運動にまで発展する騒ぎになっています。Prepearの代表者は「Appleはこれまでにも、小さな企業が果物の商標を登録しようとしたときどきに、こうやって登録させまいと握りつぶしてきたんです」と怒りをあらわにしています。これまでは果物のロゴを変更したり修正するしかありませんでした。「なぜなら、小さな企業では、巨大なApple相手に訴訟費用を負担できる経済力がないために、権力に屈するしかなかったんです」と悔しさをにじませています。

Appleがリンゴの商標を登録したのは1976年のこと。以来リンゴマークやフルーツの商標の他社による使用は実質的に封印されているというわけです。
(以下略)
===================
(引用終わり)

※iPhone in Canada の原文記事はこちら
 異議申立書全文も見ることができる。

記事タイトルもダジャレならば被被請求人のサービス名もダジャレ(笑)
それはさておき。

異議申立てを受けているUS出願はこちら。


日本の商標の異議申立は「付与後異議」なので登録されてからの手続。
また審理それ自体も、審理主体は審判合議体に移行はするものの建付けとしてはほぼほぼ「再審査」。
異議申立に理由がなければ(=登録を取り消すべき適切な根拠と主張がなければ)商標権者は特に何もしなくても権利を維持できることになる。
そのトラックで進んでいく限り、費用も実質的に殆どかからない。

しかし米国の異議申立は制度設計上かなり異なる。
「付与前異議」=登録前公告に対して第三者に異議申立の機会が認められている(ここは、日本も昔々はそうだった)。
簡易的な民事訴訟のような構成。費用的にもマンション一部屋買えるくらいの費用がかかるとも言われる。
つまり、大企業対零細企業の場合、事実上の“兵糧戦”になる。

そうした“兵糧戦”に対して、被申立人は“ゲリラ戦”=署名運動を展開中。
8/9現在で19,000の署名が集まったとのこと。

こういう動きで不買運動に傾く国民性でもないものなぁ…
と思いつつ、動向を注視したいと思います。





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【知財記事(著作権)】動画サイトでの侵害判定システム

2020年08月17日 08時54分26秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日も猛暑日な予感の空模様な@湘南地方です。

さて、今日はこんな記事。

(auoneより引用 ※文字着色はブログ筆者が着色)
===================
300万回再生!香取慎吾の“歌ってみた動画”が「著作権侵害」で凍結されたワケ

香取慎吾の“歌ってみた動画”が著作権侵害でブロックされた!? 香取自身が8月6日の未明、1カ月以上も前に公開していた動画が見られない状態になっていることをツイッターで明かし、ファンが騒然となったという。

(中略)
しかし香取の当該動画や楽曲の「夜に駆ける」は本来、Abema TVとは何ら関係がないはず。それがなぜ、Abema TVが権利侵害を申し立てることになってしまったのだろうか。
「原因は8月4日にAbema TVで放送された香取の出演番組『7.2 新しい別の窓 』第17回において、当該動画を放送したこと。これによりユーチューブ側の著作権監視システムが当該動画をAbema TVの放送コンテンツだと誤認識してしまい、著作権侵害だとして香取の動画をブロックしてしまったのです。ユーチューブではAI機能を使って動画の著作権侵害を機械的に判定しており、決してAbema TV側が権利侵害を申し立てわけではありません。そのためファンからの指摘を受けたAbema TVにとっては寝耳に水の出来事であり、ファンに対して《しかるべき部署が適切に対応します》とのメッセージを送った例もあるようです」
(以下略)
===================
(引用終わり)

著作権監視システムについて、2010年の日経新聞に以下の説明がされている。


コンテンツ所有者が保護したいコンテンツをYouTubeにバックエンドでアップロードすると、YouTubeによって固有の「コンテンツID」が生成される。コンテンツIDには、例えば映像なら個々のフレーム(コマ)に分解したときの画像に含まれる「光の周波数分布と量」がひも付けられている。この光の周波数成分の流れ(変化)を比較することで、ある映像の任意の部分が指定した映像の一部分とマッチするかどうかを判定する。


あー、Content ID ってこれのことなのね。
知っているようで知らないことだらけだわ…勉強しよう、うん。

冒頭で取り上げた記事では、実際にはAI監視システムが「誤認」をしていた(といっても本人映像なので誤認識というわけではなく、侵害の事実の有無についての誤認)ということと、香取さんのほうも穏便な対応をしたので最終的に丸く収まったケース。

YouTubeでの著作権と著作権管理に関して、こちらに詳しくまとめられている。
一方で「著作権侵害詐欺」も近時では増えてきているとのこと(例えばこちらの記事)。

素材を選択する際にも気を付けなきゃいけないし、不意にやってくる詐欺通告にもしっかり対応しなければいけないし、、
…YouTuberへの道も、なかなか大変だなぁ(笑)
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【業務日誌】75年

2020年08月15日 10時11分00秒 | 業務日誌
おはようございます!
容赦ない暑さの@湘南地方です。

終戦記念日ですね。
テレビ番組の作り手側も、戦時中の体験を持っている人なんか一人もいない中、
毎年お決まりの情報発信をしているようにも思えてしまう。

もちろん、凄惨な過去を風化させないため、
平和であることのありがたさを改めて見つめ直すため、
伝えることは大事だと思ういますけどね。。

今自分が携わっている仕事も、ある意味「国防」の側面もあるもんなぁ、
なんて、昨日の記事思い起こしながら考えていた。

さあ、今日もお仕事に勤しみます。
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【知財記事(海外知財)】ASEANの知財法整備

2020年08月14日 08時33分16秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日もくっっっっそ暑くなりそうな@湘南地方です。
まあ、くじけずに参ります。

さて、今日はこんな記事、というかリリース。

(JETRO Webサイトより引用)
===================
ASEANの知財法整備に進展、日本企業も活用を

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、ASEAN地域での知的財産権(以下、知財)制度の基盤整備状況にも影響を与えている。マスクや消毒液に関する模倣品の増大といったマイナスの影響が生じつつあることは事実だ。しかし実は、日本企業がASEANでのビジネスを検討する上で明るいニュースも多い。例えば、ミャンマーで知財法の成立が近づいていたり、シンガポールやタイで知財関連手続きに関するオンライン化が促進されていたりする。

このような状況の下、ジェトロと特許庁は6月24日と25日、ASEAN知財動向報告会を開催。ASEANでの知財制度の整備状況や模倣品対策を紹介するのが目的だ。報告会は、オンラインセミナーの形態で実施した。バンコク、シンガポール、日本を中継して、ジェトロ駐在員や法律専門家ら両日計9人が講師として参加。24日は360人、25日は323人が視聴した。大規模なオンラインセミナーの開催は、ジェトロの知財事業として初の試みだ。

(以下略)
===================
(引用終わり)

元サイトでは報告会での講演・報告内容がリージョンごとに紹介されている。
抜粋すると、

・早期審査の拡大=技術分野限定の撤廃(シンガポール)
・特許実施義務について撤廃に向け審議中(インドネシア)
・メコン地域(タイ、ベトナム)では審査遅延が深刻な課題で審査官増員などで改善され始めているがPPH利用が望ましい
・ミャンマーで各知財法案成立済で施行待ち。商標は相対的拒絶理由は自発的には審査されない(EUIPOライクな審査運用?)

国によって事情はさまざまあり、統一化が比較的進んでいると思われる知財法制についても運用面は大きく差がある。
海外進出を視野に入れている中小企業のクライアントも多数あり、ご相談を受けることもあるが、
ビジネス環境が異なるのと同じように知財保護の事情も大きく異なることは念頭に置いておきたい。
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【知財記事コメント(特許)】秘密特許

2020年08月13日 08時53分45秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
今日も熱中症注意報。NHKの天気予報の熱中症予報の絵(=「熱中症ぼうや」だそうです)が本当に暑そうで見ていてイヤになります。
(→NHKの熱中症特設サイトで見ることができます)

さて、(久々知財ネタだな)
今日はこんな記事

(テレ朝newsより引用)
======================
「秘密特許」導入に法改正へ 中国への対応が念頭に

政府は安全保障上重要な先端技術情報について、海外への流出を防ぐため「秘密特許」と呼ばれる制度の導入に向けて法律を改正する検討に入りました。
(以下略)
======================
(引用終わり)

記事では上記に続いて
「日本では出願後、すべての内容が公開されていて」とある。
まあテレビニュースの文字起こしだろうし、限られた時間内で全ての情報を正確に伝えることには無理があるからこういう表現になっているのだろうけど、
ちょっと誤解を生じかねない。

現行の特許法には「出願公開制度」がある。
これは、特許庁に係属しているすべての出願は、出願から1年6月を経過した時に、特許庁長官により公開される制度のこと。

上記記事を正しく理解するためのポイントとして、以下の4つが挙げられる。
(ポイント①) この出願公開制度は、基本的に世界中のほとんどの国が採用している。日本だけが特別な制度では、決してない
      そもそも出願内容がまったく公開されなければ、特許制度は産業振興に資さない制度になってしまう。
(ポイント②) 「すべての」出願が公開される、とあるが、例外がある。
 俗に「日米技術協定」と呼ばれる条約があり、これに基づく出願については、方式審査の後手続が凍結され、アメリカから「秘密保持が終了したことの通知」を受けた後に手続が再開される。。。まあこれはつまり、アメリカでの出願に対応する日本出願について適用される。
 (…と言い切っているけれども、当然ながらこんな案件扱ったことないので実際どう処理されるのかはわからない)。
(ポイント③) 公開されるのは「特許庁に係属している」出願。なので、1年6月以内に拒絶確定したり取り下げた出願は公開されない。
      ※実際、出願と同時に審査請求+早期審査で審査を促進させて、公開される前に白黒つける、という手法も用いられる。
(ポイント④) 上記③と絡んで。1年6月以内に特許になった案件は、(「公開特許公報」をすっ飛ばして)「特許公報」が発行されることになる。

「現行の」と書いたように、日本の特許法でも戦前は秘密特許制度があった。
また秘密特許導入の議論は今に始まった話ではなく、数年来浮かんでは消えている話。

どこまでを対象とするのか?
軍事転用できる技術と一口に言っても範囲は広いわけで。PS4とかドローンに関連する技術も何なら使い方で軍事利用できちゃうわけだし。
秘密特許にすることに対する補償の算定(例えて言うなら国有地として土地収用するのに似ているわけで)も問題となりそう。

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【業務日誌】Escape

2020年08月12日 08時21分45秒 | 業務日誌
おはようございます!
あっっっっついですね、な@湘南地方です。

色々滞っていて精神的にもキツいので、


本棚の整理なんぞを始めてしまいました。
あるあるですよね、忙しいんだからそれしなくてよいのに、つい手を付けちゃうやつ。

ま、色々我慢しているストレスがあって、それを相対的に短時間で解消できることとして、
無意識に選択してやっているんだろうな、と自分では思っています。
気持ち的にはややストレスメーターは下がったかな。

まあ、手持ち資料の整理も兼ねてだったので、良しとします。
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【雑記】耳で旅する

2020年08月11日 08時41分55秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
3連休明け。快晴、熱中症注意、な@湘南地方です。
…家から事務所に出てくるだけで汗かいてるわ。

さてさて、今週はお盆休み、というところもおありかと思います。
とはいえ昨今の情勢では帰省もままならず。。
帰省者宅に誹謗の手紙投げ入れるというのも異常だと思いますけどね。
そこまでするなら直接面と向かって言えばよいのに。

ともあれ、特別な夏。
まあ当職はもとよりお休みも無いので帰省もなにもあったもんじゃないですが、
あちこち出かけづらいのも事実で。

そんなわけで、ということでもないのですが、
「radikoプレミアム」を会員登録してみました。
早速FM愛媛を聴いてみたり。
まあせめて耳だけでも旅するか、と。
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【雑記】切迫感

2020年08月09日 10時16分15秒 | 趣味・その他諸々の雑記
おはようございます!
今日もあづーい@湘南地方です。
…まあ、エアコンの良く効いた事務所の中なので季節感あんまりないですが。

3連休らしいですしお盆の前の週らしいですが、まあいつもと変わらない生活をしております。
というより、期限に追われて切迫感。

思えば、常に切迫感を感じながら生きている気がする。
これは今の職種にジョブチェンジするよりずーっとずーっと前から。
…いつからだろ?と考えてみたら、たぶんあれだ。
中学で毎日英語の小テストがあったときからだ。
力の抜きどころがわかっていなかった、というか、そのあたりの要領が逆方向で良くなかったというか。

そういった日々のタスクというかミッションがなかった唯一の時期が大学時代なわけで。

社会人になると、常に何かに追い立てられているような気持ちがずっとずっと続いていた。
そうしていないとアイデンティティが保てないような気もして。
あと、やるならちゃんとやらないと、全力とゼロの真ん中ぐらいでちょうどよくやる、というのができなくて。
…まあ不器用な生き方だなぁと自分でも思う。

最近は、気持ちに体力が追い付かなくなることがあってしんどいな、と思うことがある。
このあたり上手にシフトチェンジできると良いのだけれど。
まあ、そりゃ胃も痛くなるし長生きもしないだろうなぁ、と思う。
ただそれも、「自分はそういう生き物」と思っているので別に不幸だとは思わない。
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