弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【商標】商標登録を前提としたネーミング 

2019年02月21日 08時21分09秒 | 実務関係(商・不)
おはようございます!
今日も曇り空。



今日はやや厚めの雲。それでもこれから晴れるらしい。

さて、今日はこんなご紹介
「日本カワイイ計画。with みんなの経済新聞 Vol.178」

「ネーミングクリエイター」 前田るり さん。
古舘伊知郎さんに、現職に至るまでの経緯を掘り起こされる。

“内圧からの開花”には多少古舘節が混ざっている気がするけど、
進路選択にあたって芸術系に行きたかったにもかかわらず親に反対された、という一節について思うこと。
確かに我々の頃って、親から「安全路線」を勧められた。それも結構強めに。
自分が法学部行ったのも、“つぶしがきく”という両親の勧めが無関係だといったらウソになるものなぁ…そしてある意味その通りの人生を歩んでいるのだろうし。

でもまあ、結局子供は自分の心が向かう方に進んで行くのだものなあ。
そのためには「生きていくチカラ」も必要だし、ある程度の「運」も必要。
自分の子供とはそのあたりどう話をしようかな、とか思いながら聴いていた。

それはさておき。

私のお仕事である「弁理士」とはいわば隣接業種である前田さん。
大学同期である彼女に10数年ぶりに再会したときに「ネーミングクリエイター」をしている、と聞いて、
“そんな仕事があるのかー!”
とそのときは思った、正直。
だって「ネーミング」なんていう、最も思い入れの入る、面白いところを外注するの!?
というふうに思っていたので。

その一方で、既に知財屋として働いていた身として
“いや、その名前はさすがにないんじゃない?商標法的に、っていうよりも、なんというか…伝わらないでしょ!?”
という事案に接することも少なくなかった。
私は結構自分の職分を超えて「ネーミング的には、どうなんですかね?」とご意見することも少なくなかったけど。

そんなこんなを経て、色々直接話も聞いたりして思ったのは、
“ネーミングは、伝える技術だし、専門性強いわ”
ということ。
社名や商品名に対する思い入れも良いけど、伝わらなきゃ独りよがり。
法律的に使えなきゃ尚のこと無意味だし←こっちは当職の守備範囲。

極めて制限された文字数や表現技法の中
作り手の思いを、受け手に伝わる形に「翻訳」する仕事、だなあ、と。


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