弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【知財記事(特許/商標)】ロゴもディスタンス

2020年04月25日 09時40分39秒 | 知財記事コメント
こんにちは!
快晴の@湘南地方です。

今日も今日とて勤務中。
とはいえ、少しゆるゆる目に、普段手が付けられずぐちゃぐちゃになっている身辺の整備に着手。。。
したら、なかなか終わらないぞこれ。
現在机の上は摩天楼状態です。

さて、そんななか、今日はこんな記事

(日経電子版より引用)
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企業もディスタンス探ろう


最近目にするのが、おやっと感じるような企業の広告への工夫だ。独高級車ブランドのメルセデス・ベンツとアウディ、米国のコカ・コーラやマクドナルドはシンボルマークや社名のつづりに間を空けたデザインを採用し、ネット上でも話題だ。「気持ちは顧客と一体だが、当面はお互いのために離れていましょう」。そんなメッセージが込められている。


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(引用終わり)

自社のCIを“いじる”というのは、実は結構ハードルが高い行為なわけで。
既に十分ターゲットとなる顧客との関係が構築されていることが前提。
例として挙げられている企業がいずれも超有名企業であることもうなづける。

一連のコロナ騒動で、消費者の購買行動も変わってきており、
自動車等の大きな買い物は控えがちになり、
外食はしたくでもできなくなり、代わりにテイクアウトが増え、
巣篭りで、ECサイトをこれまであまり利用していなかった人も利用するようになり。

こういう状況だと、「商標の機能」というものもすこし意味合いが変わってくる、のかな。
本人の購買体験以外の評判(口コミとか)に立脚して生じる信用を、如何に商標と結びつける行動をとることができるか。
もちろん“あくどい”手段(ステマとか)はなしで。
広告宣伝機能的側面がより強くなってくる。サイト上に数多ある商品群の中で需要者の目に留まる/検索に引っかかる/ノイズが入りにくいマークの選択。
…まあ、今に始まった話じゃないのか。
短くて覚えてもらいやすい名前より、予測変換で出てきやすい名前、とかか。
このあたり、工夫の余地は大きそう。

なお、
記事の趣旨自体は上記はおまけ的位置づけで、要旨としては
・「ソーシャルディスタンス」には、飛沫が届かない距離という考え方のほかに「Level of Service」という国際標準も根拠になっている、という見方もある。
・企業の競争戦略戦略策定においても「ディスタンシング」は重要で、顧客との距離、ライバルとの距離、海外市場との距離を見据えて決定していくのが良い。
というところ。

コメント
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