弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【弁理士の日企画】知財業界での初体験

2019年07月01日 00時00分00秒 | 知財記事コメント
おはようございます!

さて、今日は「弁理士の日」。
…知られてないよねー。
弁理士会のHPにはこんな説明が載っています。


ちなみに今年は、弁理士制度120周年なのだそうです。
先人たちの努力のおかげで今我々も専門家として知財業務に携わることができております。
ありがたい限りです。
式典には出席できずすみません

オフィシャルなイベントには出席できないのですが、
毎年恒例のこちらのイベント
=ドクガクさんの企画「弁理士の日記念ブログ企画2019」に参加させてもらいます。

(ちなみに去年のエントリはこちら。)

今年のお題は、「知財業界での初体験」。
気が付けばこの業界にもう18年もいるわけで。
その前は全く毛並みの違う業界だったので、転職当初は初体験ばかりの日々でしたわ。
裁判所なんて行ったことなかったし。

色々経験させていただいたけど、一番印象に残っている「初体験」は、
審決取消訴訟での技説(技術説明会)かな。

ちなみに技術説明会は、こちらのQ8.に詳しい。
けど、自分がやったのは「弁論準備での技術説明」だったな。
ここまで仰々しくは無かったような。

拒絶査定不服審判の審決取消訴訟だったので、専ら原告サイドの代理人=当職に説明義務がある+質問の雨あられに晒される。

はっきり覚えていないのだけど、確か中途受任の案件、かつ正直自分の専門分野とは言えない分野の案件、かつ在外クライアントの案件、という三重苦。
人生でここまで○○(一応伏せておきます)について勉強したことないよー、という状態まで知識を詰め込み当日を迎える。
憶えているのは、左陪席の容赦ない突っ込み(ちょっとでも不明確な説明があると微細なところまで質問してくる。当たり前だけど。)と、滝のような汗で濡れたYシャツの感触。
ただ、事前に固めてきた「想定問答集」が結構役に立ったのと、気合いだけは負けないと思って視線を逸らさず答えたことが功を奏したのか、無事差戻し、からの特許査定。

まだ弁理士になって3,4年目くらいの事件。
ひたすらファクト(事実)を積み重ねる、ということの重要性を実感した。
あと、事前準備の大切さと。

今はなかなか、一つの事件にあそこまでじっくり取り組む、という機会があまりないのがちょっと寂しくもあり。
でもその頃の仕事の取り組み方が、確実に今の自分の骨格を作っている、という自信もあり。







コメント
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