goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

空心菜の花

2019-10-10 | 家庭菜園

先日、空心菜の茎の先端の方にアサガオのような真っ白い花が咲いているのを見つけました。
「こんなところにアサガオを植えた覚えはないのに、どうして・・・?」と思いながら、よく見ると空心菜の茎から咲いているではありませんか。
「空心菜にも花が咲くのか?」
珍しい発見をしたことから、早速撮影しました。

ということで、今日は空心菜の花をご紹介します。

・空心菜の茎の先端部分に咲いた朝顔のような花です。


空心菜はヒルガオ科サツマイモ属のつる性植物で、中国南部から熱帯アジアが原産地と言われており、日本には古くは沖縄県方面を経て九州に渡来しました。
茎が空洞になっていることから、中国語で空心菜(コンシンツァイ)や通菜(トンツァイ)とも呼ばれており、漢名の「空心菜」を日本語読みして俗にクウシンサイといわれています。

・蕾もアサガオによく似ています。


空心菜の花は アサガオのような淡紫色または白色の花を付けるため、朝顔菜(あさがおな)の別名もあるようです。
別名、朝顔菜と言われるだけあって、本当にアサガオによく似ています。

・上から見た空心菜の花です。


空芯菜は、短日になると花芽が形成されるため、日本では、沖縄県など冬が温かい地方だけで種の自家採種が可能なようです。
今年の大阪地方は10月になっても季節外れの温かさが続いていたことから、花芽が付いたのかもしれません。

・横から見ても朝顔によく似ています。


空心菜は暑さに強く、緑黄野菜が不足する夏場の貴重な野菜となっています。
茎がシャキシャキして歯ざわりがよく、さっと加熱して食べたり、油炒めやおひたし、あるいは、味噌汁やスープの具などでも美味しく食べられます。
そして、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいることから、夏バテ防止にも効果的ということです。


アライグマ捕獲

2019-10-08 | 家庭菜園

一昨日、久しぶりにアライグマを捕獲しました。
今年は3月にアライグマを1匹、そして5月にアナグマを2匹捕獲した後、6月には捕獲用の檻を役場に返却することになったことから、8月にはブドウやマクワウリなどにアライグマによる被害が発生しました。
今月になって再び捕獲用の檻を借りることができたので仕掛けていたところ、一昨日さっそく捕獲できた次第です。

・捕獲したアライグマです。


ネットの情報によれば、アライグマは繁殖力が強く、妊娠率はほぼ100%に近いと言われ、2年で性成熟し、1回の出産で3~6頭の子供を産むそうです。
日本には猛禽類等の天敵がいないため、人間に捕まらない限りは増えていく一方であり、既に、47都道府県で存在が確認されていることから、アライグマによる農業被害は全国で生じる可能性があります。
現在、農業関係者のアライグマの食害で受ける年間被害総額は3億円とも4億円とも言われています。

アライグマは、平成17年に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づき「特定外来生物」に指定されていることから、今回捕獲したアライグマはかわいそうですが行政によって処分されることになります。



フジバカマ

2019-10-06 | 

秋の七草の一つ「フジバカマ(藤袴)」が咲きましたのでご紹介します。
「フジバカマ(藤袴)」はキク科フジバカマ属の多年生植物で、原産地は中国といわれています。
日本には、奈良時代に香料として渡来し、その後、野生化して日本各地の河原などに群生していました。
しかし,現在ではその数を減らし、環境省の準絶滅危惧種に指定されています。

・畑のフジバカマです。


藤袴の名前の由来は、新井白石が書いた「東雅(とうが)」に「その花淡紫色、藤といふ色に似て、その弁の筩(つつ)が袴に似たるところあれば藤袴といひし」とあるように、花の色が藤の花に似ていて、花弁の形が袴に似ていることから「フジバカマ」の名称になったとのことです。

・名前の由来となった花弁の形が、袴に見えるでしょうか?

藤袴は10月~11月にかけて小さなピンク色の花をたくさん咲かせます。
このフジバカマにはアサギマダラ蝶が必要とする”ピロリジジンアルカロイド”という成分があります。
この”ピロリジジンアルカロイド”という成分は、アサギマダラ蝶のオスのフェロモンの原料になっており、成虫はフジバカマに集まって、フジバカマの蜜に含まれているこの成分を摂取して敵から攻撃されないようにしているのだそうです。
このようなことから、アサギマダラ蝶はフジバカマに集まってきやすいのですが、私の畑のフジバカマにはまだ一度も来たことがありません。
アサギマダラにはぜひ一度来てほしいものです。

・フジバカマの蕾です。


ところで秋の七草をご存知でしょうか?
覚え方は
「ハギ(萩)キキョウ(桔梗) クズ(葛)フジバカマ(藤袴)オミナエシ(女郎花) オバナ(尾花)ナデシコ(撫子)秋の七草」と、5,7,5,7,7の和歌の口調で覚えると覚えやすいようです。

この秋の七草は、すべてが日本原産の花と思われがちですが、唯一、中国原産なのがフジバカマ(藤袴)です。
なお、キキョウ(桔梗)は環境省の絶滅危惧Ⅱ類に、フジバカマは 準絶滅危惧 種に指定されています。
絶滅しないように大事に育てたいですね





秋桜

2019-10-04 | ナツメロ

関西地方では昔から「暑さ寒さも彼岸まで」と言われていますが、今年は10月に入っても季節外れの暑い日が続いています。
一向に秋らしさが感じられない大阪泉州地区ですが、こんな気温でも植物は確実に秋を感じ取っているようです。
先日ご紹介した彼岸花は彼岸の中日には満開となり、そして、私の畑ではコスモスが秋の到来を告げるかのように咲き誇っています。

コスモスと言えば、42年前に山口百恵が歌ってヒットした懐かしい曲がありました。
今日はいつまでも続く蒸し暑い夏日を忘れて頂き、秋空のような清々しい歌声の持ち主、山口百恵のヒット曲「秋桜」をお聴きいただきたいと思います。

どうぞお聴きください。



・秋を感じて咲き誇る、畑のコスモスです。




存亡の機

2019-10-02 | 雑学

「存亡の危機」と「存亡の機」どちらが正しい使い方だと思いますか?
正解は「存亡の機」なのですが、文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」によれば、正しく使える人は約7%だったそうです。
元首相や国会でも誤用が定着しており、慣用句の中でも非常に間違いが多いということです。
そこで今日はこの慣用句について調べました。

「存亡の機(そんぼうのき)」とは、存続するか、滅亡するかの重大な局面のことを意味する慣用句です。

これを「存亡の危機」と表現する人が83%に上り、本来の言い方をする人の6.6%を大幅に上回っていることが調査によってわかったということです。
年代別でも、ほぼ全ての年齢で「存亡の危機」を使用しており、幅広い年齢層で誤用されているようです。

「存亡の危機が間違いの理由」
では何故「存亡の危機」は間違っているのでしょうか?

「危機」という言葉は「危険な状態」や「大変なことになるかもしれない危うい場合」に使われる言葉です。
一方、「機」は「物事の大事なところ。かなめ(要)」という意味が含まれています。
前述したように、「存亡の機(そんぼうのき)」とは、存続するか、滅亡するかの重大な局面のことを意味する慣用句であり、大事なかなめのことなのです。

「存亡の機の由来」
「存亡の機」の由来は、中国の戦国時代の漢文『戦国策』で、「計者、事之本也、聴者存亡之機也、(計は事の本なり。聴は存亡の機なり。)からきています。
意味は、「計略を立てるということは国の政事の根本であり、献策に耳を傾けるということは国の存亡のかなめである」といった内容です。

ここで「機」は、「物事の大事なところ。かなめ」ということを意味しており、これが「危機」に変わってしまうと「悪い結果が予測される危険な時。あやうい状態」をあらわし、意味が異なってしまいます。
「存亡」のように「存」と「亡」の正反対の語を並べた場合には「危機」ではなく「機」または「秋(とき)」が正しい使い方になります。

なお、「存亡の機」と間違いやすい例として「存続の危機」があります。
「存続の危機」は、このまま存続できるかどうか危ぶまれる状態をあらわしているので、この場合は「危機」になります。
「存続」と「存亡」、言葉が似ていて混同しやすいですが、注意したいものですね。