今月の初めまで真夏日が続いていた大阪泉州地方もようやく秋らしくなりました。
16日には最低気温が13度まで下がり、一気に冬のような寒さを感じて身震いするほどでした。
この分では今年の秋は短かそうですね。
さて、秋と言えば、「味覚の秋」と言われるように、おいしい食べ物がたくさん出回ります。
秋の味覚をネットで見ていたら、「秋の味覚人気ランキング」というページがありました。
それによると、第1位は、「秋刀魚」、第2位は「松茸」第3位は「栗」でした。
ランキングは紹介しているページによって異なると思いますが、このページでは「栗」が3位に入っていました。
栗は秋を代表する味覚の一つのようです。
その栗が先日、実家から届きました。
ということで、今日は栗について調べることにしました。
・送られてきたこの栗は、花の咲いている下の画像の栗の木から収穫したものです。
「栗の花」
栗の木には雌花と雄花があり、受精した雌花が実をつけます。
もともと雌花にはトゲがあって、これが実をつけたときにイガになります。
イガは他の果物でいう皮に当たり、その中にある栗が果肉と種です。
「栗のイガに実が3個」
雌花にあるトゲの部分は総苞(そうほう)といい、その中には将来、種となる子房が、通常3つずつ入っています。
受精すると総苞はイガになり、子房が栗となります。そのため、一般的な品種ではイガの中に3個栗ができる「3つ栗」です。
・左側が雄花、右側が雌花です。雌花には既にイガになるトゲがあります。(2014年6月撮影)
一般的に栗の皮だと思われている鬼皮が、他の果物の果肉にあたる部分で、表面の皮(鬼皮)をむいた渋皮つきのものが種になります。
私たちが食べているの栗の実と言われているものは、実は栗のタネの部分なのです。
・鬼皮のついた栗の実と鬼皮を剥いだ栗の実です。
鬼皮は他の果物の果肉にあたる部分で、 中央と左側の鬼皮を剥いだ渋皮と中身が栗のタネに当たります。
・前記のイラストです。
イガは他の果物の皮に当たり、鬼皮が果肉で、渋皮と中身は種に当たります。(以下、農水省のHPより)
「美味しい栗の見分け方」
・鬼皮(外側の硬い皮)に張りがある。
・鬼皮の茶色が濃い。
・指で押してもブカブカしていない。
・白いブツブツがついていない。
・座(底の部分)に黒っぽい箇所がない。
・座がベトベトしていない
「鬼皮の剥き方」
(1)生栗を熱湯に10分つけておく。
(2)包丁で座から頭に向け、切り込みを入れる。
(3)手で鬼皮をむく。
「渋皮の剥き方」
(1)沸騰した湯に鬼皮をむいた栗を入れる。
(2)1分から2分ゆでる。
(3)火を止めて鍋から出す。
(4)手で触れるくらいに温度が下がるまで待つ。
(5)手で渋皮をむく。
「モンブランと栗の関係」
なお、ケーキに栗を乗せたケーキはモンブランとして知られていますが、栗とは全く関係ないそうです。
フランス語で“モン”は山、“ブラン”は白という意味です。
ケーキが山のような形をしていることから、イタリアとフランスの国境にあるアルプス最高峰の山“モンブラン”にちなんで名付けられたといわれています。
以上、今日は秋の味覚「栗」について農水省のHPからご紹介しました。
ご参考になれば幸甚です。