らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

木彫りの熊の由来

2023-07-19 | 雑学

昔、北海道旅行をした時、サケをくわえた木彫りの熊が土産店で売られていました。
私は別の木彫り製品を土産に買ったのですが、当時は北海道の土産と言えば木彫りの熊の置物が代名詞のように言われていたように思います。
今でもまだ人気のお土産なのだと思いますが、でも、この木彫りの熊は一体だれが考えたのでしょうか?
今日は北海道の木彫りの熊の由来について調べました。

「木彫りの熊の由来」
木彫りの熊の発祥地は函館から1時間半くらいの八雲町だと言われています。
町内には記念碑も建てられており、至る所で木彫りの熊を見ることができるということです。
しかし、木彫りの熊は日本人が考案したものではないそうです。

八雲町は明治維新後、尾張徳川家の旧藩士らが開拓した町です。
19代当主の徳川義親(よしちか)は越前松平家に生まれ、後に尾張徳川家の養子となりました。
その義親は頻繁に八雲を訪れ、熊狩りに興じながらも、貧困な農民の姿に心を痛めていたようです。

・義親がスイスから持ち帰った熊です。


義親は、厳冬の冬に仕事が出来ずに収入が減ってしまう町内の農民に土産物用の木彫りの熊の製作を勧めました。
木彫りの熊は、1922年(大正11年)新婚旅行で訪れたスイスで、農民たちが観光客のために作っていたペザントアート(農民美術)が売られていたのを一目見て「農民たちの副業にちょうどいい」と思いつき、いくつも買って持ち帰りました。
そして、農民たちはスイス製の置物を見本にせっせと熊を掘り始めました。
昭和初期には年間5000体もの木彫りの熊を生産するに至り、すっかり八雲町の名物になっていたのだそうです。

戦時中は贅沢品と非難され存亡の危機に瀕しましたが、数名の職人が細々と製作を続けました。
こうして八雲町の名産品になった木彫りの熊は、100年余り脈々と受け継がれたスイス生まれの伝統工芸品になったという事です。



木彫り熊は、昭和30~40年代の北海道観光ブームで全国に普及しました。
一説には「世界で一番売れた彫刻品」と言われるほどの人気があったということです。


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1 コメント

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サケをくわえた熊  (iina)
2023-07-19 13:02:45
サケをくわえた木彫りの熊を、iinaも北海道一周した学生時代に買って、いまも飾っています。
尾張徳川家が開拓した北海道で、スイス土産を参考に生まれたのでしたか ( ..)φメモメモ


> 番驚いたのはBBCが放送した空飛ぶペンギンでした・・・燕尾服を着ているような姿や二本足で歩く姿が人との距離を感じさせないのでしょうね。
ペンギンが水中を泳ぐのが、空を飛んでいる風に見えます。本当に空を飛ばしてました

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