らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

ウサギの数え方

2020-09-20 | 雑学

一昨日の弊ブログ「久しぶりのアライグマ」で「イタチを4匹捕獲した」と記しました。
イタチに限らず、犬や猫など小動物を数えるときは「匹」を使って数えますよね。
それでは同じ小動物のウサギを数えるときも1匹、2匹でいいのでしょうか?
それとも諺にあるように「1兎」「2兎」でしょうか?
そこで今日はウサギの正しい数え方を調べてみました。

実は、ウサギを数える単位は、正しくは「1羽」「2羽」と数えます。
でも何故ウサギは鳥と同じ「羽」なのでしょうか?

「羽の由来」
調べてみると、1羽、2羽の「羽」が使用されるようになった由来は、次のように言われています。
有力な説としては、徳川第5代将軍・綱吉による「生類憐みの令」によって、ウサギを鳥に見立てて食べたという説です。
ウサギを鳥に見立てたって?  どう言うことなんだ?

徳川綱吉は、仏教の影響を受けて生類憐みの令を発令し、4本足の動物を食することを禁止しました。
それでも一般市民は誤魔化しながら食べていたのですが、仏教の道を歩む僧侶は誤魔化して食べることができません。
そこで僧侶は、長い耳や後ろ足で立ったり跳ね回る姿から、ウサギは鳥の仲間だから食べてもよいとこじつけたのです。
このこじつけを徹底するために、ウサギは鳥と同じ数え方になったという説です。



「諺の兎」
一方、諺には「2兎を追う者は1兎をも得ず」と「兎」が使われていますが、これは間違いなのでしょうか?
実は、諺で使用されている「兎」は「1羽のうさぎ」をまとめて表した単位だそうです。 
諺は、教訓や知識を後世まで伝えるために生まれた成句なので、聞いただけで意味が理解できる必要性から1羽のうさぎを一兎と表現しているもので、日常でうさぎを一兎二兎と数えることはなく、従って、「兎」という単位は存在しないということです。

「その他の数え方」
なお、ウサギには昔から「1羽」や「1匹」以外にもさまざまな数え方があるようです。
室町時代の礼儀作法について書かれた本では、うさぎを「1匹」ではなく「2耳」と数えたり、明治時代に書かれた本では、「1匹」を「片耳」と呼び「2匹」いると「両耳」と数えていたようです。
ウサギを「1羽」と数えるようになった江戸時代から、昭和初期の文学作品でも作家によってウサギの数え方が「1匹」や「1つ」と分かれていて、作家たちもウサギの数え方に迷っていたということです。


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1 コメント

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童謡「ふるさと」  (もののはじめのiina)
2020-09-21 08:44:06
  兎(うさぎ)追いし かの山
  小鮒(こぶな)釣りし かの川
  夢は今も めぐりて、
  忘れがたき 故郷(ふるさと)
と、童謡「ふるさと」に歌われています。

うさぎを「1匹」ではなく「1羽」と数えるのは民衆の知恵ですね。

コロナ禍下に「60話」の『逃亡者』をYouTube で見終えました。この方は「話」でした。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/7c5a36ce17cee0304293062fbad882ec

「落とし文」という名の昆虫がいるなんて面白いですね。気恥ずかし気に思い人に「落とし文」とはロマンチックです。
あるいは、敵側に巧く忍びこんだ隠密が、落とし文して味方に情報を渡したのかも知れません。



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