先月、孫たちと神戸の王子動物園へ行き、ジャイアントパンダを見てきました。
恥ずかしながらパンダを見たのはこれが初めてでした。
「ジャイアントパンダ」は「コビトカバ」「オカピ」と共に世界三大珍獣とされています。
そこで今日は世界三大珍獣について調べることにしました。
世界三大珍獣と言われているこれらの動物は、いずれも絶滅危惧種に指定されている貴重な動物たちです。
「ジャイアントパンダ」
ジャイアントパンダはよくご存知のように中国南西部の四川省や甘粛省、陝西省などに分布していて、別名シロクログマとも呼ばれるように、体ははっきりとした黒白で色分けられていて、きわめて特徴的な毛色をしています。
化石記録から古くは北京周辺からベトナム北部、ミャンマー北部にかけて分布していたと考えられていますが、これらの地域では、現在では確認されていません。
体長は120~150センチメートルで、尾長は10~15センチメートル、そして体重はオス100キログラム、メスは90キログラムくらいです。
全身は分厚い体毛で覆われ、耳介や眼の周囲・肩から前肢・後肢は黒く、他は白い体毛となっています。
この体毛の色彩は、古くは捕食者から輪郭をごまかすのに役立ったり積雪地域での保護色だったとする説もあったようですが、現在では人間以外の捕食者はほとんどおらず雪もあまりない環境で生活しています。
・王子動物園のジャイアントパンダです。
「オカピ」
オカピは、キリン科オカピ属に分類される偶蹄類の哺乳類です。
当初はシマウマの仲間だと考えられていましたが、後にキリンの仲間であることが分かったと言うことです。
分布はアフリカ大陸中部のコンゴ民主共和国で、ウガンダでは絶滅しました。
頭胴長1.9~2.5 m、肩高1.5~2.0 m、体重200-250 kgで、体型的にはウマに似ています。
胴体は黒褐色からやや明るい茶色です。
四肢にはシマウマのような白と黒褐色の横縞模様があるのが特徴で、特に後脚に顕著です。
これはオカピが生息する森林での保護色の役目を果たすとともに、同種間での目印にもなっているということです。
脚の縞模様が美しいことから「森の貴婦人」などと呼ばれています。
オカピの先祖は2000万年前、森林に住んでいました。
その時に草原に進出したのがキリンで、そのまま森林にいたのがオカピだと言われています。 しかし、肉や毛皮を狙う密猟が行われてその数を減らし、現在では、コンゴ民主共和国にしか生息していないと言われています。
このオカピは20世紀に入ってから初めてその存在が確認された珍しい動物で、世界22か所の動物園で約42頭が飼育されています。
日本には1998年に初めてやってきました。
・オカピです(ネットより)
「コビトカバ」
コビトカバはカバ科コビトカバ属に分類される偶蹄類で、ミニカバとも呼ばれています。
分布はギニア、コートジボワール、シエラレオネ、リベリアで、ナイジェリア マダガスカルでは絶滅したそうです。
体長は150~175センチメートル、肩高は75~100センチメートル、そして体重が180~275キログラムあります。
コビトカバは世界最小のカバで、カバの祖先形だとも言われており、1841年に発見されました。
その大きさは、カバの3分の1ほどの大きさにしかならないそうです。
日本でコビトカバを見ることができる動物園は、上野動物園、いしかわ動物園、東山動物園、アドベンチャーワールドの4か所です。
・コビトカバです(ネットより)
このように、世界三大珍獣はいずれも生息数が少なく、絶滅の心配もある動物です。そのため、動物園や保護区などで大切に育てられ、繁殖を試みているものが多いということです。
なお、日本で世界三大珍獣を1つの動物園で見られるのは上野動物園 だけなんだそうです。
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