関西に大木こだま・ひびきという漫才師がいます。
このコンビの売り物ギャグは、大木こだまの「往生しまっせ~」という言葉です。
この言葉は関西弁なので、関西人にはこの意味は分かりますが、関西以外の方はお分かりではないかもしれません。
そこで今日はこの言葉について調べました。
往生とは、仏語で極楽往生、浄土往生といわれるように、人間が死んで仏の国に生まれることから、一般的に死後の往生の意味です。
「広辞苑にも、
①「仏語」、現世を去って他の仏の浄土に生まれること。特に、極楽浄土に往って蓮華の中に生まれ変わること。日本霊異記(上)「父母に孝養すれば、浄土に往生す」
②この世を去ること。死ぬこと。
③すっかりあきらめ、行動をやめること。どうにもしようがなくなって、困ること。閉口。
④おうじょう(圧状)。無理に押しつけられて、いやいや承知すること。
と説明しています。
ところが、関西で言う所の「お~じょう」とは、行き詰まってどうにもならないという意味で、閉口するとか困るというほどの軽い意味でも使われます。
漫才で大木こだまが「そんなこと言われたら、往生しまっせえー」と言う「往生」も、「困った」とか「弱った」という意味で使用しているのです。
標準語で言えば、「どうにもなりません」という感じでしょうか。
【使用例】
「パソコンが動かんようになって、往生してんねん」
現世を去って仏の浄土に生まれることを意味する「往生」と言う言葉。
その「往生」を誤用している大木こだまのギャグを仏の世界に生きる人たちが聞いたら抵抗があるかもしれませんね。
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仏の世界に生きる人たちも、笑ってゆるしてくれると思います。^^
やはり、こだまの「チッチキチー」が、一世を風靡しました。
「こだま・ひびき」から似た響きをもつ芸人といえば、三遊亭圓丈の代演をした「ひびきわたる」は、器用な芸人です。
キセルを使って色々な音を出して笑わせます、それも上着に数十本も仕組んでいて、長いのから短い煙管を取り出します。
あるいは、ホースに穴をあけて曲を吹きます。
この日は、その芸はせずに他の話題で笑わせましたが、なにせ器用な芸人です。^^
きょうは、お互いに芸人の話題でした。チッチキチー
死語に近いかも。
関西では日常会話の中で話す人もいます。
「困った」とか「弱った」の意味で使用するのは関西だけかと思っていました。