ビジネスの世界では規模の大小を問わず、どの会社においても「出張」という制度が存在していますが、この言葉は、元々は「戦」に関係する言葉だったということをご存じでしょうか?
今日はこの言葉の語源を調べてみました。
「出張」を広辞苑で調べると、
①戦場に出て陣を張ること。
②用務のため、臨時に普段の勤め先以外のところに出向くこと。「海外ー」
と説明しています。
辞書が示すように、「出張」とは、元々は戦場に出て陣を張る「出張(でば)る」なのです。
昔は戦いのために他の場所へ出向くことを「出張(でば)り」といい、陣を張ることから「出張る」と「張る」の字を使用しました。
それを音読みしたものが「しゅっちょう」なのです。
この「出張(でば)り」は室町時代には既に見られる語で、太平記にも「五百余騎にて矢矧(やはぎ)に―して」と記されています。
これが名詞化して「出張る」となり、しばらくすると「でばる」と「しゅっちょう」の二つの読みが併用されるようになり、その後「しゅっちょう」が残ったということです。
この「しゅっちょう」が仕事で他の場所へ出向く意味として使われ始めたのは、明治時代以降のことです。
今では出張は大企業から中小企業、個人事業主に至るまで制度化されており、それも国内のみならず海外にも出かける時代となっています。
正に、世界に陣を張って戦わなければならないビジネス戦争の時代なのです。
ビジネス用語と思っていた「出張」も、ずいぶんと古いところの出典だったのですね。
大阪時代は、営業の旗振り役でしたから、西日本を管轄して、しょっちゅう 出張してました。
出張で未踏の島根、鳥取、佐賀県等をめぐりましたから、歩いた都道府県を制覇することができました。
> キンメダイの姿煮、美味しそうです。
この写真は、おいしさがにじみ出ている写真でした。