今日は同じ漢字で読み方も意味も異なる文字、「辛い(つらい・からい)」について調べました。
元となった中国語の漢字では、「辛」に「からい」「つらい」の両方の意味があったようです。
即ち、味の種類を表す言葉として「五味」がありますが、中国式の「五味」では、酸(さん)、苦(く)、甜(てん:あまい)、辛(しん)、咸(かん:塩からい)と言い、
日本式では、酸(さん:酸っぱさ)、苦(く:にがさ)、甘(かん:あまさ)、辛(しん:からさ)、鹹(かん:しおからさ)といいます。
つまり、元々の中国語で「辛」には「からい」の意味があったということです。
次に「つらい」ですが、これも「辛苦(つらいめにあって苦しむこと)」とか「辛酸(つらい苦しみ)」という漢語があることから、中国語でも同様の意味があります。
この両者に「やまとことば」(日本の固有語)を当てはめたのが「辛(から)い」であり、「辛(つら)い」という訳ですが、送りがなまで全く同じであるため、文脈がなければどちらかは全く分からないという珍しい例となっています。
なお、「辛」という漢字は象形文字で、針や刃物など先の鋭いものでピリッと刺すということや、刺された時のような痛い感じを表しているそうで、味覚としての「からい」=(舌を刺す)も、状況や経験の「つらい」=(身を刺す)も、この「ピリッと刺す」ような感じから来ているものと思われているようです。
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辛いという字を
一つのりこえると
幸せという字になる
人生これから
辛と幸は、よく似ています。幸いなことでした。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/359cde2d421280baff2faef3cc52e363
ひとの才能を引き出すと、能力になります。
動きを最小限に抑えながら、ひとの感情を表現する「能」を見直したい気分です。
一の違いだけなのは有名なお話ですね・・