私は40歳代からジョギングをしていた関係で、今までに足の不調は一度もなく、足には自信があったのですが、今月3日にその自信はもろくも崩れ落ちました。
その理由は、正月3日に左足の大腿骨上部、太ももの付け根の外側の大きなふくらみ部分の大転子辺りに痛みが生じたのです。
私は毎朝5㎞ほどのウォーキングをしていたのでその疲れからかと思い、湿布薬を貼って無理をしない程度にゆっくりとウォーキングを続けました。
しかし、痛みは治まらず、次第に痛みが激しくなったことから、町内の整形外科クリニックを受診しました。
レントゲンの画像診断の結果は坐骨神経痛、病名は腰部脊柱管狭窄症と言われ、現在、処方された痛み止めの錠剤を服用しているところです。
自信を持っていた足で医療機関の世話になるなんて、情けない限りです。
「腰部脊柱管狭窄症」
早速、腰部脊柱管狭窄症について調べてみました。
ネットによると、腰部脊柱管狭窄症とは、椎間板が変性して後ろに飛び出してきたり(椎間板ヘルニア)、靭帯が厚くなって前のほうに圧迫を起こしてきたり(靭帯肥厚)、骨が厚くなったり腰椎の並び方がずれてきたり(腰椎すべり症)すると、脊髄や神経がこれらによって圧迫され、様々な症状(腰痛・足のしびれ・麻痺など)が出現しますが、この状態を腰椎症または腰部脊柱管狭窄症と呼んでいます。
脊柱管は背骨、椎間板、関節、靭帯などで囲まれた神経が通るトンネルですが、長い年月の間、体を支えているとこれらの組織が変形し、脊柱管が細くなることがあるそうで、私の場合、脊髄がすこし湾曲しており、腰椎の並び方が少しずれてきて脊柱管が狭くなっているようでした。
「症状」
症状は腰痛、歩行障害、足のしびれ、筋力低下、排尿・排便障害などで、特に典型的なのは間欠跛行(かんけつはこう)だそうです。
間欠跛行とは、長距離を続けて歩くことができなくなり、歩く、休むを繰り返す状態のことを言います。
しばらく歩いていると、脊椎に負荷がかかり、神経が圧迫され、足腰に痛みやしびれを感じて歩きにくくなったり、歩けなくなったりしますが、しゃがんで休憩したり、前かがみになったりすることにより、神経の圧迫が解放されるような姿勢で休憩すると、また歩けるようになります。
私の場合、冒頭に書いたような症状は出ておらず、まだそこまで悪化していません。
「治療」
日本脊椎脊髄病学会によると、脊柱管は前かがみで広くなり神経の圧迫が改善します。
そのため歩行時は杖やシルバーカーを押して腰をかがめると下肢痛が楽になるようです。
ただ、腰をかがめた姿勢は腰痛の悪化につながることがあり、長期間その状態を続けることはお勧めできないということです。
手術以外の治療は薬、運動、注射(ブロック)が主体で、これらの治療で症状が改善することもありますが、下肢痛による歩行障害の進行や排尿・排便障害の出現で日常生活に支障が大きい場合には手術で神経の圧迫を取り除くようです。
より詳細な診断には、MRIや脊髄造影などの検査が必要となります。
私は処方していただいた3種類の錠剤の服用で、昨日も今日も痛みはほとんど感じなくなりました。
30~40分程度であれば以前と同じように歩けるまでに回復してきました。
でも、少し重たいものを持つと左足に負担が生じ、痛みが出てきます。
それにしても人の身体って弱いものですね。
自分では健康に自信があると思っていたのですが、ある日突然医者に罹らなければならなくなるなんて、惨めなものです。
皆様もどうぞお気を付けください。