らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

雨模様とは

2022-08-26 | 雑学

この夏、雨が少なかった当地(大阪南部)ですが、盆明けからやっと降雨の日や雨模様の日が見られるようになりました。
昨日も昼前に雨模様となった鬱陶しい天気でした。
ところで、この「雨模様」という言葉について、平成22年度と平成15年度に本来の意味を尋ねる文化庁の国語に関する世論調査がありましたので、その結果についてご紹介します。

「雨模様」
皆さんは「雨模様」の本来の意味をご存知ですよね。
ところが、世論調査では本来の意味を回答した人の割合は平成22年度で43.3%でした。
意外と少ないのに驚きました。

「雨模様」を辞書で調べると以下のように説明しています。
・「日本国語大辞典」」では、あめもよう【雨模様】:雨が降り出しそうな様子。あまもよう。雨催(あまもよい)。
・「岩波国語辞典」では、あめもよう【雨模様】:今にも雨が降りそうな空の様子。あまもよう。あまもよい。 ▽雨の降る様子を言うのは誤用。
・「広辞苑」では、あめもよう【雨模様】:雨の降りそうな様子。あまもよい。
と説明しています。

このように「雨模様」の本来の意味は「雨が降りそうな様子」を示す言葉で、元々は「あまもよい」「あめもよい」と言われていました。
ところが、平成22年度の「国語に関する世論調査」では、本来の意味である「雨が降りそうな様子」と答えた人が4割台前半で、本来の意味ではない「小雨が降ったりやんだりしている様子」と答えた人が4割台後半という結果でした。

国語に関する世論調査結果」(平成22年度と平成15年度)
   例文:外は雨模様だ。          平成22年度   平成15年度
(ア)雨が降りそうな様子・・・・・・・・・・・ 43.3%      38.0%(本来の意味)
(イ)小雨が降ったりやんだりしている様子・・・ 47.5%      45.2%
(ア)と(イ)の両方・・・・・・・・・・・・・ 4.8%       9.4%
(ア),(イ)とは全く別の意味・・・・・・・・  3.2%       6.3%
分からない・・・・・・・・・・・・・・・・・・  1.2%       1.1%

年代別にみると2回とも30代から50代では本来の意味でない方を、20代以下と60歳以上の層では本来の意味の方を選んだ割合が高くなっていました。

「解説」
元々、この言葉は『あまもよい』とか『あめもよい』と言われていました。
ここで言う『もよい』とは、『催す』の意味で、雨を催す、つまり、これから降りそうなと言う意味が模様に変化したものです。
ところが「催す」と言う意味が忘れられ、「模様」を「様子」の意味と捉えたことから、雨が降っている状況をイメージするようになったのではないかという事です。

雨模様の本来の意味は、「雨が降りそうな様子」ということで、未だ雨が降っていない時に使う言葉です。
「雪模様」と言う言葉もありますが、こちらも同様です。
間違って使用しないように気をつけたいものですね。