らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

笑わず餅

2020-08-17 | 地元紹介

大阪南部の熊取では7月末日の梅雨明け以来、今日に至るまで一滴の雨も降っていません。
しかも毎日35度を超える猛暑が続き、厳しい残暑となっています。
この原因は太平洋高気圧とチベット高気圧の二つの高気圧が2階建て構造となって張り出していることによるものであり、予報では更にこの先1週間ほどはこの状態が続きそうだということです。
一雨降って多少なりとも気温が下がってほしいのですが、それはさて置き、大阪には夏の和菓子として「笑わず餅」があるそうなので、ご紹介したいと思います。

「笑わず餅」は大阪夏の和菓子として大阪府生菓子協同組合の府生菓子青年クラブが推進しているそうです。
先日、NHKテレビでも関西地方のニュース、情報、話題を紹介する‟ニュースホット関西‟で取り上げていました。

「笑わず餅」
「笑わず餅」は小豆にハトムギ、クコの実などの自然素材を16種類使った和菓子です。
大阪で誕生して20数年過ぎているものの知名度が高くないため、考案した府生菓子協同組合の府生菓子青年クラブは毎年6月16日の「和菓子の日」に合わせ、献菓祭を開いて「笑わず餅」を配るなど知名度アップに力を入れているということでした。

なお16種類の自然素材は次の通りです。
「ハトムギ、ミカンの皮、チョウジの花、山芋、クコの実、クコの葉、ナツメの果皮、カンゾウ、菊花、紅花、ビワの葉、サンザシの果実、蓮の葉、プアール茶、ヨモギ、小豆」の16種類を屋久島の焼酎に漬けたものだそうです。

・笑わず餅です(ネットより)


「由来」
餅菓子を笑わず食す謂れは、西暦848年6月16日に遡ります。
当時、世間に疫病がはやり、時の仁明(にんみょう)天皇が疫病除けを祈願して神前に16種類の菓子を供えたところ、たちどころに疫病が治まったことに由来します。
そして、江戸時代には民間でこの日に銭16文で16種類の菓子を買い、笑わないで食べる風習があったと言われていたことから、大阪では6月16日には「笑わず餅」を食すそうです。

「嘉祥の儀(かじょうのぎ)」
嘉祥の儀は旧暦の六月十六日に行われた行事で、江戸時代の百科事典である「和漢三才図絵(わかんさんさいずえ)」によれば、承和十五年( 848年)に、朝廷に白亀が献上されたことから、これを瑞祥として、仁明天皇がこの年を「嘉祥」と改元し、群臣に十六種類の食物を賜ったことに始まったと言われています。
室町時代以降になるとこの宮中行事が武家にも拡がり、この日は銭16文で菓子を求めてこれを食するようになったようです。

翻って、現在、コロナの感染拡大が一向に収まる気配が見られません。
1170年ほど前には、仁明天皇が神前に16種類の菓子を供えて祈願すると、たちどころに疫病が治まったという故事があることから、その流れをくむ「笑わず餅」を神前にお供えして、コロナ収束を祈願してみては如何でしょうか?